“インスタ映えおじさん”岩井ジョニ男の写真が若い女子に支持されるワケ
昨クール話題のドラマといえば、なんと言っても『おっさんずラブ』(テレビ朝日)だろう。
男性上司と部下のピュアなラブストーリーという、従来の地上波の連ドラでは異例とも言える設定は、放送開始直後から物議を醸したが、常に高視聴率を記録し、先日放送された最終回はTwitterの世界トレンド入りを果たすまでになった。
そう、何を隠そう今は空前の「おっさん(おじさん)」ブームなのだ。これまで、日刊SPA!でも「エアポート投稿おじさん」「逃げ恥おっさん」など、おじさんの悩ましい生態を取り上げてきたが、そのどれもが”おっさんずディス”といわれるものであった。
だが、ここにきて唯一の例外とも言えるおじさんがInstagramに存在した。それが、インスタ映えしすぎるおじさん、芸人・岩井ジョニ男である。
岩井ジョニ男といえば、口元に生やしたチョビヒゲにサラリーマンスタイルでおなじみのお笑い芸人だ。元タモリの付き人としても知られており、スーツ姿で親父ギャグを繰り出すスタイルで人気を獲得。「お笑い向上委員会」をはじめとするお笑い番組の常連でもある。
インスタを覗くと、そこに並ぶのは「昭和感」溢れる写真だ。例えばこちらの一枚。場所は新橋。タイトルは「叱責」。新橋にまだあるんだ電話ボックス。この表情は、誰に向かって謝っているのだろうか。写真一枚で私たちの想像は膨らみ続ける。
岩井ジョニ男の最初の投稿の日付を見ると5月上旬とある。開設されてまだひと月足らずだが、すでに業界からの人気は高い。フォロワー数28万人と芸人の中でも屈指の人気を誇る麒麟の川島は、「畳の香りがしてきそうな昭和のお父さんの名場面」とジョニスタグラムを評し、「大好き」と手放しで絶賛している。芸能人にもファンが多い。
なぜ“昭和サラリーマンおじさん”を思いついたのか?
こんな逸材がなぜ今までSNSで話題にならなったのか。岩井ジョニ男のブログやツイッターのアカウントは見当たらない。SNSから距離を置いていたジョニ男が、ここにきてインスタを開設したのはなぜか。 「これまでやってこなかった理由は特にありません。事務所としてもタレントのSNS活用は大事な戦略の一つ。やりましょうとずっと背中を押していたんですが、本人のやる気がないことにはどうにも」(ジョニ男が所属する浅井企画・松山マネージャー) 発信するのはあくまで本人。若手ならともかく、中堅にもなると事務所もあまり強制はできなかった様子が伝わってくる。 ではなぜ「いまさら」始めたのか。インスタアカウントを開設した理由を岩井ジョニ男本人に聞いた。 「僕のことをおもしろがってくれる方と酒の席で意気投合して、じゃあやろうかと。つまり酒の勢いです。撮影は半日がかりで手弁当。スタッフさんはあくまで黒子で、表には出てきません。僕は親しみを込めて『ジョニーズ』と呼んでいます(笑)」(岩井ジョニ男) 余談だが、「ジョニ男インスタ始める」の連絡を受けた浅井企画の社内は、「ついに動いたか」と盛り上がると同時に、安堵のため息がもれたらしい。 こうして「ジョニスタグラム」は始まった。そんな私は岩井ジョニ男さんのインスタが大好きです。
— 川島明 (@akira5423) 2018年5月29日
畳の香りがしてきそうな昭和のお父さんの名場面。
実家に帰った時に出てきたお父さんの若い頃の写真にみる哀愁がそこに。https://t.co/b30VeZ3HSg
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