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夏場のデリバリーは食中毒に注意。猛暑の中、2時間掛けて配達されることも…

 日本で販売されている食品に対して無意識に“安全神話”を感じている人も多いだろう。しかし、世に流通している食材の中身は、実は日本人の知らない危険な物質が含まれている。悪質な添加物まみれの輸入食品に、生活習慣病を招く日本食……。明日の健康を守るのは、自分自身だ!

デリバリーは夏場の食中毒に注意??

出前 日本でフードデリバリー市場が拡大している。調査会社のエヌピーディー・ジャパンによると、’16年から’17年にかけての外食産業のデリバリー市場規模は4039億円。日本最大の宅配プラットフォーム「出前館」は1月に、加盟店数が1万6000店舗を突破したほどの勢いだ。  しかし消費者問題研究所代表の垣田達哉氏は、フードデリバリーの安全性についてこう懸念する。 「日本では昔からそばや寿司の出前文化がありましたが、出前先は近所に限られ、宅配の時間は数分程度だった。ところが最近のフードデリバリーは、30分以上かけて宅配されることもザラ。  さらにセントラルキッチンで店舗を経て出前された料理の場合、料理ができてから消費されるまで、かなりの時間がかかっていることになる。O157などの食中毒菌は、15℃以上の環境だと15分程度で2倍に繁殖するといわれており、衛生上の懸念があります。  一方で、フードデリバリーに関しては、何分以内に、どのように宅配するべきか、衛生基準のようなものは一切設けられていません」  では実際、出前代行業者は、商品をどのように配達しているのか。出前館と契約する宅配業者の元配達員の男性はこう明かす。 「うちの場合は、ひとつの注文ごとに配達するのではなく、同じエリアの複数の店舗が受けた複数の注文をまとめて一度にバイク配達するんです。そのため、最後の料理を配達するまでに2時間ほど。飲食店との連携がうまくいかないときはそれ以上かかることもありました。  温かいものは保温バッグに、冷たいものは保冷バッグに入れて配達するのですが、ひとつの配達ごとにバッグを開けるので、最後の料理を配達するまでに、バッグの中が外気温と同じ温度になっていることもしばしばあって。夏場に生モノを配達しているときは食中毒にならないか心配でしたが、どうしようもなかったですね」  また、別の宅配専門店で働く現役の男性従業員のAさんは、「衛生環境はひどいものですよ」と、不安を吐露する。
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キッチン間借りのため調理環境はやりたい放題
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