金正恩と小泉進次郎 どっちが有能? 世襲政治家を徹底比較
日本と朝鮮民主主義共和国(北朝鮮)の将来を左右する2人の「王子」の動向に国内外の関心が高まっている。自民党衆議院議員・小泉進次郎と朝鮮労働党委員長・金正恩だ。
この2人には接点はないが、進次郎は、将来日本のリーダーとなると目されている。金正恩体制が続いていれば、いずれ必ず対峙することになるだろう。そんな2人の世襲政治家を比較してみた。
進次郎は神奈川県横須賀・三浦両市を地盤とする小泉家の4代目だ。政治は“家業”と言ってもいい。金正恩は北朝鮮を建国した祖父から数えて3代目。こちらも世襲で権力を継承した。ともに30代という共通点はあるものの、若きリーダーを比較すると、多くの相違点が浮かび上がってくる。
まずは好きな食べ物。進次郎は子供の頃から豚のしょうが焼きが大好物だ。「今でも初めて入った店のメニューで豚のしょうが焼きを見つけたら必ず注文する」という。煮込みハンバーグも好き。小泉家のハンバーグは焼かずに、デミグラスソースで煮込むスタイルだという。
金正恩はスイス産チーズを好む。留学時代に味を覚えたのだろうか。寿司と和牛ステーキも好きだが、この嗜好は“金王朝”に雇われた日本人料理人・藤本健二氏の影響がうかがえる。
酒はどうか。進次郎は2012年12月の衆議院選挙で「選挙が終わるまで酒をやめている」と発言している。かなりいける口のようで、さんざん日本酒を飲んだ後、ダーツで当たりまくったというエピソードをブログで披露したこともある。
金正恩はフランス産シャンパン、テキーラを好む。2015年には1年あたり蒸留酒約3055万円、ドイツビール約735万円、ワイン・シャンパン約1470万円を輸入しており、常軌を逸した愛酒家ぶりを隠そうともしない。
一方で、社会的関心も早くから芽生えていたようだ。藤本氏は著書で金正恩が2001年にこぼした言葉を紹介している。
「われわれは毎日のように馬に乗ったり、ローラーブレッドに乗ったり、バスケットをしたり、夏にはジェットスキーやプールで遊んでいるけど、一般の人民たちはどう過ごしているのかなあ」
これに対して、進次郎の趣味は読書と落語。米国への留学時代、スターバックスのテラス席でページを繰る時間は貴重な気分転換の機会だった。現在はコーヒーを飲みながら本を読む時間もなかなか取れないようだ。落語は演説の技術を磨く上で大いに参考となっているという。
金正恩の趣味は乗馬とドライブ。ロシアの名馬を多数所有しており、愛車はベンツで、GL級ばかり。たびたび北朝鮮に招かれたデニス・ロッドマンが「世界最高の大金持ちも驚くほどの生活をしている」と評したのは伊達ではない。
マンガ好きという点は共通しているが、好きなジャンルや作品は異なる。
進次郎は『ドラゴンボール』『スラムダンク』『県立海空高校野球部員山下たろーくん』『ドカベン』『サンクチュアリ』『オデッセイ』などを愛読してきた。
金正恩はサッカーを題材にした日本のマンガ作品が好きだった。金一族が所有する別荘の一つ、元山招待所にある映画館には日本のゲームセンターにある代表的なゲームがほとんどそろっていた。金正恩はファミコンも好きで、スーパーマリオやテトリスには夢中になっていた。もちろん、一般の北朝鮮国民には日本のマンガやゲームに接する機会などありはしない。
進次郎もゲームは好きで、「実況パワフルプロ野球」「ウイニングイレブン」などをプレーしていた。小中高と野球に打ち込み、一時はプロ野球選手を目指したスポーツマンの側面がここでもうかがえる。
常軌を逸した愛酒家ぶりを隠そうともしない金正恩
実況パワフルプロ野球、ウイニングイレブンなどスポーツ系ゲームを好む進次郎
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