「これもセクハラ?」ポスター炎上。で「アウトな発言」を女性に調査してみた
俳優の東幹久氏が起用された内閣府のセクハラ防止ポスターが波紋を呼んでいる。「痩せてきれいになったんじゃない?」「今日の服かわいいね。俺、好みだな」。そんな言葉に対し、不快に感じた女性たち。しかし、東氏は「これもセクハラ?」と驚いた様子だ。
とはいえ、そもそも何がセクハラに当たるのかわかっていない男性が職場に多いことも事実だろう。今回は、100名の女性に対して「職場で男性の同僚・上司・取引先などに言われてセクハラと感じた発言」に関してアンケート調査を行ってみた。
「節約のために弁当を作っているのに、『家庭的アピールがウザい』と言われた」(千葉県・26歳)
「ドジな私ですが、上司が取引先の方にも『この子ドジで困るんですよー』と茶化しながら言ったときは凹んだ」(大阪府・36歳)
「徹夜明けに『頑張れ、頑張れ』と肩をもまれたことがあって気持ち悪かった」(青森県・40歳)
上記のように、日常生活におけるなにげない言動に傷つく女性もいる。
今回の調査で、特に多かったのが“結婚”や“恋愛”にまつわる発言だ。
「結婚前、同僚の年配男性から『どうして結婚しないの?』『理想が高いんじゃない?』と言われた。こっちが聞きたいわ! と内心思っていたが、職場の雰囲気を悪くして仕事に支障が出ても困るのでにっこりと笑顔でスルーしていました。いま思い返してもムカムカします」(千葉県・43歳)
「彼氏がいない理由をしつこく聞かれます。別に説明することは嫌じゃないけど、めんどくさいときもあります」(東京都・44歳)
「私がいわゆる婚期を逃した年齢だったこともありますが、結婚したときに『結婚する気あったんだ』って……」(兵庫県・41歳)
「父親が祖父から引き継いだ会社に勤めているが、取引先の営業さんに『早くお婿さんもらわなきゃね』『親といつも一緒なら結婚は難しいね』と言われた。まぁ、至極真っ当な意見なんだけど、小さな頃から嫁姑問題を目の当たりにして育った私は結婚にいいイメージが持てず、まわりから結婚を急かされるのがツラかったし、ムカついた」(宮城県・35歳)
「男性から『結婚して早く子ども作らないと』と言われて、顔をひきつらせている先輩(女性)がいた。正直ひどいと思った」(広島県・37歳)
さらに結婚した後も、“妊娠”や“出産”に関わることで多くの女性がセクハラと感じているらしい。
「上司から、妊娠中に性別がどちらか聞かれ、まだわからないと答えたところ、『自分のときはそういう行為した直後になぜか女のコだと直感があってさ~』などと言われた。業務に関係ないうえに気持ち悪かった」(東京都・28歳)
「つわりがひどくても、ツラさを理解してくれなかった」(栃木県・34歳)
「40歳で妊娠がわかったとき、『40で子ども作るかな』って」(東京都・49歳)
「お酒の席で『二人目作んねえのか。人間の本能でできっべ~ぇ』と、人の家庭事情に土足で踏み込んでくる最低上司がいた」(山形県・49歳)
社員同士のコミュニケーションの場として、定期的に飲み会が開催される会社も多い。しかし、中には勘違いした上司の姿も……。
「宴会の席でお酌をするように言われた」(東京都・31歳)
「和服で会合に出たとき、年配男性から『お酌して欲しくなるね~』などと言われ、気分が悪くなったことがあった」(山形県・74歳)
「ボディタッチが非常に多くとても不快でした」(北海道・39歳)
酒の席だからと言って、許されるはずがない。女性社員は、コンパニオンではないのだ。
内閣府によると、毎年11月12日~25日は「女性に対する暴力をなくす運動」期間であり、DVやセクハラ防止をテーマに作成されたという。しかし、11月12日にいざ発表されると、「逆に男性側が被害者に見える」「男性としては『これぐらいは許してくれよ』ってこと?」などの声がネット上に噴出した。相手を褒めたつもりだったのか、コミュニケーションのつもりだったのか知らないが、男性側の言い訳っぽいデザインに、怒りを覚えた人も少なくないらしい。
職場で男性の同僚・上司・取引先などに言われてセクハラと感じた発言は?
日常生活を台無しに…
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飲み会で女性社員をコンパニオン扱い
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