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R-1運営批判の芸人・キートンって何者? 浅田真央モノマネで炎上の過去も

 ピン芸人のナンバーワンを決める『R-1ぐらんぷり2019』(フジテレビ系)。この予選3回戦で不合格となった吉本所属のお笑い芸人・キートンが1月30日、Twitterで自筆の“運営批判”メッセージを公開し、物議をかもしている。 「私は意図的に落とされたと思っている」 「謙遜して言ってもその日のベスト5には入る笑いを取っていたと思う」 「色々な大人の事情で、そこそこウケた知名度のあるコンビの片割れを残すのは、百歩譲って良しとしよう。が、圧倒的にウケている知名度のない芸人を落とすのは絶対にやってはダメ」 「もしこれを審査員が本気で合格にあたいしないと思ったなら審査員のセンスを疑ってしまう」  キートンの発言は案の定、賛否両論を巻き起こした。R-1が出来レースだという彼の主張に賛同する者もいれば、「負け犬の遠吠え」や「売名行為」などと一蹴する者も。  落語家の立川志らくが「キートン、悔しいだろうが売れて見返すしかない」とフォローしているとおり、現時点で彼が売れていないのは残念ながら事実だろうし、そもそも今回の一件で初めて彼の顔と名前を知ったという人も多いだろう。そこで今回は、彼の経歴を振り返ってみたい。

芸歴20年超のベテランで、「キュートン」として世界デビューも

 1973年生まれのキートンは、1996年に東京NSC(吉本総合芸能学院)の2期生として芸人へのキャリアを歩み始めた。同期の一人には佐久間一行がいるものの、彼はキートンと違って2011年のR-1王者に輝いており、キートンにとっては皮肉な話かもしれない。  さて、当時は「増谷キートン」という芸名だった彼は、吉本の芸人仲間たちと、自身がリーダーを務めるお笑いユニット「キュートン」を2002年に結成。もともと9人組だったため“キュー”という名前がついたそうなのだが、現在は6人組となっており、メンバーには椿鬼奴や、東京NSCの同期だったくまだまさしやしんじが名を連ねている。  そのキュートンは、2011年まで放送されていたお笑い番組『あらびき団』(TBS系)に出演し、さまざまなBGMに合わせた“ポージング芸”を披露すると、“謎の前衛集団”として好評を博すこととなった。バドガール姿に拳銃を持ったキートン、チャイナドレス姿に刀を口にくわえた椿……といった不思議なシチュエーションは、とにかく視聴者たちの目を引いたのである。  東京のルミネtheよしもと、大阪のなんばグランド花月での単独ライブを成功させたキュートンは、2011年にフランスで開かれた日本文化の博覧会「Japan Expo」にて世界デビューも果たしており、今なお存続中だ。
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RIKACOのモノマネが評判になるも、浅田真央ネタでは大バッシング
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