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桑名正博の“偽息子騒動”で注目のDNA鑑定「誰の子かわからない」と依頼する一般女性も

 歌手の桑名正博さんの長男でミュージシャンの美勇士(みゅうじ)が2月25日、自身のツイッターで、DNA鑑定の結果をツイート。「95%兄弟ではない! という結果でした!」と報告した。  事の発端は昨年、全国各地で歌を披露しておひねりをもらうなどをしていた、「桑名正博の長男」を名乗る桑名乃羅氏が出現したこと。その後騒動は続き、DNA鑑定の行方が注目されていたが、今回の鑑定で決着がつく形となったようだ。

今回のDNAの鑑定は判明しやすいものだった?

 そもそもDNA鑑定というと、テレビドラマなどではお馴染みだが、普段関わる機会のない素人からすると不明な点ばかりだ。今回の美勇士たちが行った鑑定は、どういったものだったのか。  DNA鑑定を請け負う会社「DNA JAPAN」の山﨑氏に解説を依頼した。
法科研 兄弟鑑定

今回の兄弟鑑定は図の方法に、Y-STR法を加えたもの(画像:法科学研究所)

「兄弟関係を鑑定する方法には種類があります。全同胞(両親が共通する兄弟)、半同胞(父、母のどちらか一方が共通する異母兄弟)です。さらにこれと合わせて、兄弟か否かを判明させるには、『Y-STR(Y染色体)型検査』という、『同一の父親か否か』の鑑定を行います。Y染色体は男性しか持っていないため、これが今回の美勇士さんらのケースに合致する鑑定方法です」  山﨑氏曰く男性の鑑定は、女性よりも結果が分かりやすいという。それはなぜだろう。 「Y染色体は、家系の男性に代々受け継がれていくものです(例:父親の父親→父親→自分…のように)。男性しか持たない染色体のため、X染色体(男女共に持つもの)で鑑定する女性の事例よりも、結果が判明しやすいのです」

唾液自体にはDNAが含まれていない?

 また、DNAを採取する方法についても話を聞いてみた。 「一般的なものだと、口腔細胞を採取するものです。耳かき用などではない、専用の綿棒で内ほほを擦過し、DNAを取ります」
検査

写真はイメージです(以下同じ)

 警察の捜査でよく、「DNAが一致し逮捕に至る」などと聞く。山﨑氏の話を聞き、「唾液からの採取がもっとも鑑定に役立つということなのか」と筆者は勝手に納得してしまったが、どうやらそれは違うという。 「実は唾液自体にはDNAが含まれていません。口腔の内包にある細胞は剥がれやすく、その細胞が唾液と混ざることで、DNAの鑑定ができます。タバコから採取する方法でも同じく、唾液ではなく、唾液に付着した細胞がなければ検査は難しいのです」  剥がれやすいという細胞だが、運悪く付着していなかった場合は鑑定は困難なようだ。
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一般人のDNA鑑定は、圧倒的に親子鑑定が多く…
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