更新日:2019年04月05日 18:21
仕事

新入社員歓迎会をきっかけに女装にハマった男「彼女にフラれてもやめられない」

 企業が催す新入社員歓迎会では、食事会だけでなく様々な趣向を凝らしたイベントが開催されることもある。だが時には個性的なイベントが企画されることも…。

入社式で行われた「女装コンテスト」

「女性の美を追求する会社に入社しました。アパレルやコスメ、アロマや健康食品、雑貨全般とフィールドが広く『やりがいがありそう』と感じたのが志望動機でした。でも、入社して驚いたのが、男性の美女コンテストを開催していたことです」と語るのは、逸見雅彦さん(仮名・39歳)。
女装道具

写真はイメージです(以下同じ)

 コンセプトは、「男性が女性の美の追求を極める」。一言でいえば、男性の女装コンテストだ。 「アパレルや雑貨など、それぞれチームに分かれて競い合います。男性全員が参加することが義務づけられ、うちのチームの新人は僕を入れて6人。コンテストまでの一週間は、チームの女性たちが衣装やコスメを一人一人の個性に合うものを用意して、僕らを『女性』にします。うちのチームは毎年のように優勝者が出るというクオリティーの高さが定評だったようで、僕も純粋に“変身”が楽しみでした」  逸見さんの女装は、映画女優・マレーネ・デートリッヒ風。ミニスカートに網タイツを履き、黒いヒールとゴージャスな毛皮のショートコートをまとった妖艶な“美女”だ。 「デートリッヒの写真を見た時に、わくわくしました。僕は色黒で、ほぼ丸刈りに近いヘアだったからです。色っぽさのかけらのない自分が、こんな艶っぽい女に変身できるのかと興味津々で」  コンテストは舞台で歩くため、ヒールでウォーキングの練習も行った。 「何度もコケましたよ。悔しいから自宅でも練習しました。元々負けず嫌いな性格だったので、出来ないと気が済まなかったんです」  そして先輩女性たちの厳しいウォーキングの特訓と、当日のメイクがひときわ映え、逸見さんを美しくさせた。網タイツ姿もハマってか、チームは見事に優勝したのだ。 女装 「拍手喝采でした。カーテンコールにも酔いました」  社内の女性から「優勝したチームの人ね」と覚えられ、中には積極的に話しかけてくる可愛い子もいた。モテキ到来だったが、実は逸見さん、それどころではなかった。 「すっかり、女装にハマってしまったんです」
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彼女にフラれても、女装はやめられない
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コラムニスト、作家。2万人のワーキングウーマン取材をもとに恋愛&婚活&結婚をテーマに執筆。難病克服後に医療ライターとしても活動。ブログ「恋するブログ☆~恋、のような気分で♪

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