R-30

すぐに会社を辞めちゃう新人たち「就職先なんていくらでも見つかる」

 2018年現在、就活の現場は過去類を見ないほどの超売り手市場と化している。企業にとって新卒、第二新卒は「お客様」。中小や零細、ベンチャーに至っては30歳未満というだけで大歓迎という企業が見られるほど「就活インフレ」が巻き起こっている。

 そんな中、当事者である若者たちの仕事への姿勢に疑問の声も……。彼らは“モンスター新入社員”などと呼ばれることもあるが、入社即日で辞めることや、1~2か月で退社することに対して全く躊躇が見られない。では、実際に若者は今の超売り手市場をどう思っているのだろうか。

新入社員

やりたい仕事が見つかるまで「渡り鳥みたいな感覚です」


 今年7月、第二新卒として某大手企業に入社した中島悟さん(24歳・仮名)は、会社の営業姿勢に疑問を抱き、配属1か月目で退職届けを提出した。

「僕も、働きたくて就職してるので辞めたいわけではないんです。ただ、面接で聞いていた仕事内容と実際の働き方に相違があったので今回は退職することを決断しました」

 就職後は、面接時の話がどうあれ、希望と異なった業務をやらされることは珍しくない。中島さんは新規営業職を希望して入社。しかし配属後は前任者の既存案件を任されるようになったという。

「電話営業ということで、学生時代に経験したテレアポでのノウハウが生かせると思って入社したんです。でも、実際は前任者の引き継ぎ業務ばかり。既存先からは新人扱いではなく、いきなり業務の改善を任されたり、もうてんてこ舞いな日々でした。ここは難しいなとすぐに思いましたよ」

 “やりたい仕事”が出来ない、というのは社会に出たばかりの新人ならだれもが経験する悩みだろう。もちろん会社としては、将来的には“やりたい仕事”で利益をあげてくれれば、と考えているかもしれない。しかし、あらかじめよほどのスキルがある場合をのぞき、現実的な状況としてすぐに任せられるかといえば、そうではないことが多いからだ。

 とはいえ、中島さんはすぐに退職を選択したことに後悔はないようだ。

「今は就職先なんていくらでも見つかりますから。実際に辞表を提出した日に転職サイトに登録したのですが、既に何社からかオファーが届いています。自分のやりたい仕事につけるまでは、渡り鳥みたいな感覚ですかね(笑)」

 退職したばかりで現在無職にも関わらず、焦る様子は一切ない。「今後も色々な企業を見ていきたい」と語る中島さんは、むしろ明るく清々しい表情だった。

次のページ 
採用側もこりごり「若者が続かないんです」

1
2




おすすめ記事