プロゴルファー猿もビックリの変わり種ゴルフクラブ、そのスペックは?
ゴルフで最も緊迫する場面。それはグリーン内ではないだろうか。
バーディーショットなど、プロはともかくアマチュアにとっては滅多にない出来事だ。これがイーグルショットなら、それこそ神にひれ伏せて感謝するべき奇跡である。しかし心臓に毛が生えていない人は、緊張で手が震えてしまう。そのような時、誰かが自分に活を入れてくれれば……と思ったことのある人は少なくないだろう。
ならば、今手にしているパターに気合を入れてもらおう。クラウドファンディング「Makuake」に、強靭な精神を注入する最強にして最恐のパターが登場した。
パターでビビるな!
その文言が、『鬼瓦パター』のキャッチフレーズだ。通常、ゴルフクラブは金属製である。しかし、本作は淡路島の土を使って焼いた瓦製で、そのひとつひとつを熟練の“鬼師”が手掛けている。意味不明な文章に思われるかもしれないが、事実なのだから仕方ない。
そもそも鬼瓦とは、古来より屋根の端に魔除けとして取り付けられているもの。それをそのままパターにしてしまったこの製品。決してウケ狙いのジョークグッズではない。使用している土は約200万年前の地層から採掘したもので、パターとして充分な強度を誇っている。また、金属製よりも反発が柔らかいそうだ。
そして何より、怒れる鬼の形相! これは嫌でも、メンタル面が強化されるパターである。最近では人間工学や物理学に適合したゴルフクラブが次々と開発されているが、この鬼瓦パターは物事の全ての根源である「人間の精神」に着目した製品だ。
淡路島は「瓦の都」である。古今東西、国の歴史は常に建築技術と共にある。世界平均の約2倍の降水量で、台風もやって来る日本列島の家屋には粘土瓦が必要だ。安土桃山時代から江戸時代にかけて、各地の諸大名は優秀な瓦職人を囲い込んだ。大金を出してスカウトし、より大きな城や屋敷を築くために彼らを活用したのだ。
職人の数は、即ち国力である。職人がいなければ、何も作ることはできない。しかし、瓦は全国どこでも同じものを作れるわけではない。瓦にするのに適した粘土がどうしても必要だ。淡路島の粘土は、いぶし瓦を製造するのに最適な質を有している。
ちなみに、淡路島の自治体では淡路瓦を使った新築・改築工事に対して補助金が出る。この島では今も、数百年来の瓦の伝統文化が咲き乱れているのだ。
“鬼瓦”がパターに化けた! 緊張のグリーンに喝
淡路の瓦文化
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