年収1200万円だったのに会社を辞めてみた。脱サラの明暗を分けるものは?
「終身雇用崩壊」が叫ばれるなど会社員の将来は一寸先は闇といった状況だ。会社にしがみつこうとする人がいる一方で、一足先に勤め人を卒業した人たちも……。そんな脱サラ組の「その後」を追跡。彼らの境遇から、明日の我が身を占ってほしい!
年収1200万円→脱サラ後年収約1億円
会社員時代と同じ業務内容で脱サラする人も。27歳でアパレル業界から不動産業界に転職し、大手デベロッパーを2社渡り歩いた後に独立・法人化した経歴を持つ、高橋耕太さん(仮名・35歳)だ。
「独立のきっかけになったのは、自分の実績に対しての収入に納得いかなかったことです。だから最後の会社では『売り上げの3割ください』と交渉して完全歩合制でやっていたんですが、税金のことも考えて独立・法人化しました。現在は別の不動産仲介免許を持っている会社と提携する形で契約して業務を行っています。個人だと手掛けられる案件数が限られるので、5000万~1億円超の法人向け物件だけを扱っていますね」
独立後に彼がまず意識して行動したのは、たくさんの不動産業者と飲みに行くことだったという。
「自分をさらけ出しても付き合ってくれるところが大事だと思っていて。言いたいことを主張していると、ほとんどが『これから頑張って』って言うだけで音沙汰がなくなる。それでも残ってくれた仲間とは関係性が濃くなって、結果的に取引の幅を狭めたことで扱う案件の規模も大きくなりました」
トップセールスマンの独立を支えた「チーム思考」
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