恋愛・結婚

酒癖の悪い父が新婦友人の感動スピーチに乱入。血の気が引いた…

 結婚式の主役と言えば、“花嫁”。だが、式でそんな花嫁の期待を裏切るような騒動が起こってしまったという男性に話を聞いた。

偶然の出会いに運命を感じ、すぐ入籍。式場見学でその場で契約

バーイメージ

写真はイメージです(以下同じ)

 システムエンジニアの山岡雄太さん(38歳・仮名)は、一昨年末に入籍したばかり。奥さんとは、バーで出会ったという。 「平日は近県の事業所に、常駐していました。週末だけ都内にあるアパートに帰る生活が面倒で、思い切って引っ越したんです。初めは知人が一人もいなくて週末が暇で。地元のバーに通うようになったんです。  ある時、常連客にからまれている女性がいて、僕が誘うふりをして店から連れ出したんです。それが妻と出会ったきっかけです。彼女は僕より5歳年下だったんですが、早く結婚がしたかったみたいで、付き合って3か月でスピード結婚。僕は再婚だったので、入籍だけで済ますつもりでした」  奥さんは交流関係も広く、友人を集めた式を希望したそうだ。 「妻は、大学時代は軽音楽部に所属して、女性だけのバンドを組んだり、地元のアーティストが集まるイベントに参加していたりと友人が多い。“こういう結婚式がしたい!”という思いも強かったようです。一緒に暮らし始めてすぐ、“式場の見学に行きたい”と言われました。人気アイドルグループのPVの撮影現場にもなったという、有名式場に連れていかれました。今、契約すると安くできるといわれ、その場で契約することに…」  山岡さんは友人たちに招待状を発送。突然の再婚に、友人たちも驚いたそうだが、招待状の戻りが芳しくなかったそうだ。 「返信があったのは、送った招待状の1/3ほど。最初の結婚式に出席してくれた友人の多くは欠席でしたね。妻は友人が多い方なので、招待客数の差がわからないようにテーブルの配置に悩みました」  山岡さんは、高校卒業後、すぐに上京したため、両親とは疎遠だった。そのような事情も奥さんには伝えたが、「挙式には両親を呼びたいので、あなたの方も呼んでほしい」と譲らなかったとか。 「僕の父は、酒を飲むと我を忘れてしまうタイプ。スーパーから帰る間に缶チューハイを開けて、呑みながら帰ったり、家の鍵を忘れて呑みに行って、夜中に帰ってきて家の扉をどんどんと叩いたり。結婚式に呼ぶことになり、妻と相談し、会場のスタッフに、『新郎の父にはお酒を薄めて提供して』とお願いしていました」
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当日は台風襲来&スピーチ途中に酔った父の乱入…
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出版社やWeb媒体の編集者を経て、フリーライターに。趣味はプロレス観戦。ライブハウスに通い続けて四半世紀以上。家族で音楽フェスに行くのが幸せ。X(旧Twitter):@rizeneration

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