アイドルが事務所を辞めて「よかった/悪かった」理由
タレント・モデルのローラさんをはじめ、シンガー・ソングライターの高橋優さん、女優の南沢奈央さんなど、有名芸能人が所属事務所との契約を終了したというニュースが相次いでいる。今後はフリーランスとして活動、あるいは別の事務所に移籍してもさらなる活躍を願ってやまない。
グラビアアイドルの奈美さん(仮名)は、「事務所を辞めてよかった」としきりに言う。奈美さんは現在、1年以上フリーで活動している。
「芸歴は7~8年ぐらいですが、舞台に出たり、アイドルグループに在籍したり、本当にいろいろな仕事をやってきました。事務所も転々と3つほど所属していました」
さまざまなジャンルの仕事をこなすなかで、グラビアの仕事が一番しっくりきたという。だが、グラドルになり2年が経った頃、あることに気づいてしまったのだとか。
「結局、私はグラビアアイドルとは名ばかりの撮影会モデルだったんです。事務所に所属してる間の主な仕事は撮影会……というか撮影会だけです。ずっと『DVDを出したい!』『テレビに出たい!』と主張していましたが、『ハイハイ』で終了。
月に5回、多ければ10回も撮影会に出て、給料は10万円にも満たない。アルバイトもしてました。他のフリーのグラドルと撮影会の楽屋で話してビックリしましたもん。彼女は私と同じくらいの仕事量でも生活できているんです。それで『あれ、事務所にいる意味なくない?』って思い始めましたね」
筆者も売れないグラドルの端くれだが、フリーになって撮影会に出た時は「こんなにもらえるんだ!」と驚いたのを覚えている。
撮影会はお客さんの支払った金額の5割~7割程度がモデルに支払われることが多い。だが、事務所に所属していると、そこから折半されたりしてしまうのだ。
「撮影会を下に見るわけではないんですが、“事務所が頑張って営業して取ってきてくれた仕事” ではないんですよね。事務所を辞める時も『撮影会以外の仕事が全く無いままもう2年経ちましたよ』って言ったら、あっさり辞めれました。
事務所を辞めてからは、小さい案件が多いですが仕事は増えたし、何よりバイトをやらなくても生活できるようになったんで結果としては良かったですね」
じつは報道されずとも芸能人の多くが一度は事務所の退所や移籍を経験するものだ。それが良い方に向かえば言うことなしだが、ときには悪い方に転がってしまうケースもある。
筆者自身も事務所を辞めて現在はフリーランスで活動するグラビアアイドルだが、今回は2人のグラビアアイドルたちに「事務所を辞めてよかった/悪かった」ことを聞いてみた。
事務所を辞めたら「収入がアップした」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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