「Nintendo Switch」決戦は火曜日。転売ヤーたちが全力の争奪戦
東京都で新型コロナウイルスの感染者が再び増加する中、ネットの世界では「火曜日戦争」が繰り広げられている。舞台はAmazon。戦利品はNintendo Switchである。今でも品薄状態が続くこの商品が、毎週火曜日にAmazonで定価販売されているのだ。
週1回、たった数分間の熾烈なNintendo Switch争い。それはまさに、各人が全力をかける大戦争だ。
6月以降、AmazonではNintendo Switchの定価販売が行われている。無論、これは毎日のことではない。毎週火曜日の9時もしくは9時30分に、定価設定のNintendo Switchが出品される仕組みだ。これに購入希望者が殺到し、商品は僅か数分で売り切れてしまう。
猶予は長くても5分程度。ボクシングの2ラウンド分にも満たない。アクセスも集中するから、一般人がこの争いに挑もうとするならそれ相応の強運がなければならない。9時ピッタリにアクセスしようとしたが結局買えなかった、というのはやむを得ないことだ。
この記事を執筆しているのは2020年7月16日。次の火曜日は21日だが、今の時点でこの日にNintendo Switchの定価販売が行われるというアナウンスはない。仮に21日も定価販売が実施されるとしたら、やはりそれは「狭き門」になるだろう。
この「火曜販売」でNintendo Switchを購入したユーザーが、果たして純粋な意味での「消費者」なのかという点も言及せざるを得ない。ここで売買された商品が転売されている……という可能性はやはり否めない。
現状、Amazonに出品されているNintendo Switchの価格は最安値で4万1999円(送料別)。この商品の定価は税込3万2978円だ。一時期と比べたらかなり落ち着いたとはいえ、今でも1万円近くの高値が上乗せされている。残念ながら、Nintendo Switchの転売はまだ続いていると見なすべきだろう。
かといって、Amazonの火曜販売に挑戦するのはあまり勧められる手段ではない。先述のように、ごく平均的なレベルのネットリテラシーに留まる人は強運に恵まれていない限り購入は難しい。
毎週火曜日、5分間の激闘
今も続く転売
1
2
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ