阿佐ヶ谷姉妹の倹約生活に驚き。目指すはヒッピーコミューンか!?
文/椎名基樹
とんねるず・石橋貴明のYouTubeチャンネル「貴ちゃんねるず」で阿佐ヶ谷姉妹の自宅を訪問した。噂には聞いていたが非常に質素な住まいで驚いた。ごく普通の木造2階建てのアパートである。各階に三戸ずつ計六戸の建物だ。2階に鉄骨製の渡り廊下が張り出している。間取りは小さなキッチンが付いたワンルームである。
阿佐ヶ谷姉妹は隣同士の部屋に住んでいる。最初は「姉」の江里子さんの部屋に、「妹」の美穂さんが転がり込み同居を始めた。隣の部屋の大学生が退去したのを機に、美穂さんがそこに入居した。2人でこのアパートに住み始めて10年になるという。
阿佐ヶ谷姉妹ほどの売れっ子ならば相当の収入があるだろう。にもかかわらず2人は、いまだに倹約を心がけた生活をしていることが、部屋の様子からもうかがえる。調度も質素で実にリアルだ。「派遣社員で自立し、一人暮らしをする女性の部屋」そんな感じだ。ただ、美穂さんは、部屋の壁を小学校の「お楽しみ会」でするように、色紙で作った鎖とティッシュで作った花で飾っていたが、ありゃ一体なんのつもりだ?(笑)
倹約の極め付きは、姉の江里子さんが、窓際で育てていた豆苗だ。豆苗は一度使っても根を水に浸しておくと再び芽が生えてくる。一度買った豆苗を何度か「収穫」して食べる人もいることは聞いたことがあったが、江里子さん、それは、いくらなんでも倹約しすぎだろう。
ただこの配信は、いわゆる「ロケコント」のフォーマットで作られていて、「豆苗栽培」が、本当に江里子さんのやったことなのか判然としない。ロケコントとはその名の通り、レポートロケを装いながら、笑いのネタを差し込んでいく手法だ。YouTubeの配信について私はあまり詳しくないが、一般的に「チャレンジもの」や「裏話」などガチ企画が中心だと思う。その中でロケコントを行う「貴ちゃんねるず」は新しい。さすがマッコイ斉藤の演出である。
ところで話が逸れるが、実は私もこの「豆苗の栽培」を外出自粛要請期間中にやってみたのだ。あっという間に成長したが、食べる勇気はなかった。そもそも食べるために栽培したわけではなく、その前に戯れにニンジンのヘタの部分を水に浸しておいたら、思いの他かわいい葉っぱが生えてきて楽しかったので、調子に乗って、様々な野菜の切れっ端で栽培実験してみた。小学校の夏休みの自由研究でやればよかったな、なんて思ったりした。しばらくしたら飽きてしまって全部枯らしてしまったけど。よっぽどどうかしていたんだな、自粛期間中の私。
阿佐ヶ谷姉妹の“倹約しすぎ”な生活
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1968年生まれ。構成作家。『電気グルーヴのオールナイトニッポン』をはじめ『ピエール瀧のしょんないTV』などを担当。週刊SPA!にて読者投稿コーナー『バカはサイレンで泣く』、KAMINOGEにて『自己投影観戦記~できれば強くなりたかった~』を連載中。ツイッター @mo_shiina
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