仕事

職場のコロナ対策に満足? 会社員500人に調査した本音

―[働き方革命]―
 新型コロナウイルスが全世界を覆い尽くしてから半年以上がたち、働き方は大きく変わった。リモートワークが普及した一方で、働き方を自分の裁量に任されるようになった部分も大きく、職場は依然として大混乱をきたしている。私たちは今、どう働くべきか?

30~50代会社員500人にアンケート。職場のコロナ対策に満足?

働き方革命

写真はイメージです

 現在進行形で企業はコロナ対策に追われているが、30~50代会社員500人に調査したアンケートで本音を見ると「そこそこ満足」が40%であるものの、過半数が「やや不満」か「不満」。 Q 今の職場のコロナ対策をどう感じていますか? ・とても満足…5% ・そこそこ満足…40% ・やや不満…38% ・不満…17% 「出社するなと言われているが、出社しないとできないことが多すぎる」(39歳・メーカー) 「コミュニケーション手段が一元化されておらず、重要な指示を見過ごしているのではないかと不安になる」(40歳・小売り)  過渡期ゆえの混乱とも言えるが、組織学者の太田肇氏はこうした不満は当然だと指摘する。 「企業はコロナ対策を進めているつもりでも、リモートになればその分、家庭や個人にしわ寄せがいく。対策と負担軽減がパラレルでなければ、社員と家族がパンクしてしまいます」

「コロナ対策はほどほどでいい」が40%

 その不満を反映するように、「コロナ対策はほどほどでいい」が40%、「自分に合った働き方を選択したい」が35%。 Q このままリモートワークや接触・密を避けるなどの新しい働き方が定着してほしいと思いますか? ・もっと推進すべき…15% ・ほどほどでいい…40% ・自分に合った働き方を選択したい…30% ・昔のような働き方に戻したい…10%  人材育成を支援するFeelWorks代表・前川孝雄氏は、「自分のキャリアのオーナーは自分以外いない」と強調する。 「リモートワークの利点は仕事を個人の裁量に任せることで発揮されるのに、監視しようとする企業は少なくない。しかし、同調圧力に従っても、生産性が上がらなければ、いずれ手のひらを返され、はしごを外されてしまう。  ならば、他者と比較して自分の長所を生かすにはどこを目指すべきかという“ポジショニングマップ”を作り、キャリアを自律すべきです」  感染予防はもちろんだが、それを盾に、キャリア自律から目を逸らしていないか、今一度見つめ直してみたい。
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