リモートワークベビーはコロナ下の思わぬ福音か。夫婦たちの証言
コロナウィルスへの感染防止の一環として始まったリモートワーク。その普及によって、普段いなかった夫が家にいるようになったという方は多い。妻は自分のペースで家事や育児をできなくなり、夫も外で息抜きする時間が減る。リモートワークによって、夫婦の関係性がコロナ前と大きく変わったと言う声は珍しくない。世間では“コロナ離婚”なんて言葉も聞こえてくるが、逆に夫婦仲が良くなったパターンも多々あるようだ。
IT企業のマネジメント職として働く前田洋文さん(仮名・38歳)は、アパレル営業職の奥さまと7歳の娘さんの3人家族だ。毎週行われる社内メンバーとオンライン近況報告で驚いたことがあった、と話す。
「先日のオンライン会議終わりに、妻が妊娠安定期に入ったことを同僚に報告をしたんです。そしたら、『実はうちも年明けにもう一人生まれる』、『今、嫁さんがつわり真っ最中で』という話が湧いてきて……」
なんと、参加者10人のうち、前田さんを含め3人が奥さんの妊娠を報告したのだ。時期こそ異なるが、皆リモートワーク中のご懐妊だったのだ。
「うちの会社はリモートの導入が早く、2020年3月から週5のフルリモート。私の妻は営業職だったので出社する日もありましたが、夫婦ともに家での時間がぐっと増えました。同僚たちも、リモート環境のなか子作りしていたってことですよね」
夫婦の時間が増えたとはいえ、奥様と“急接近”したのにはきっかけがあるのだろうか。前田さんはリモートワーク用に環境を整え、自宅での仕事にも慣れてくると、毎日のルーティンができたという。
「通勤がなくなって運動不足になったので、朝、夫婦でウォーキングすることにしたんです。帰ってきてからシャワーを浴びて始業するのですが、『どうせならもう一汗かこうか』と冗談で誘ってから、セックスすることが増えたんですよ」
少なくとも週1、多いときは週3回も! 朝のウォーキング終わりの夫婦の営みがルーティンになった。これだけ回数を重ねていたら、できるべくしてできた、という感じだ。
「妻とも、あんなにしてたらそりゃできちゃうよね、と笑い合いました。同僚たちも、リモート下で回数が増えたんじゃないですかね。満員電車で通勤していたときに比べると精神衛生上いいし、頭も体もスッキリしますよ(笑)」
リモートワーク中の同僚が、次々と……
始業前、朝のルーティンでスッキリ
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