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ギリ見せないで稼ぐ女性YouTuberたち。規制との攻防戦のウラ側

動画共有サイトYouTubeでは、性的な欲求を満たすアダルトコンテンツに対する締め付けが強まっている。それでもギリギリを突き、稼いでいる女性配信者がいる。そんな彼女たちを直撃。その攻防の裏側に迫る。

規制のグレーゾーンを手を尽くして生き抜く

YouTube

写真はイメージです

 エロとは言い切れないが、男心をくすぐる“微エロ”動画がYouTubeに溢れている。しかし、YouTubeの配信規制は強まる一方で、特に“エロ”への新規参入は厳しくなっているという。  実際に同サイトで公表されている「コミュニティガイドライン」には「ヌードや性的なコンテンツ」の投稿禁止が明記されている。性表現の法律問題に詳しい弁護士の園田寿氏は次のように解説する。 「日本では、文芸、漫画、春画など、性表現の基準は緩和傾向にあります。基本的人権としての“表現の自由”が尊重されているので、男女とも性器が見えておらず、よほど過激な表現でなければ法律的には問題になりません。あとは、民間企業が独自に基準を定めることができ、YouTubeでは性表現に対して『性的満足を目的としたコンテンツはポリシー違反』と厳しい縛りをかけています」

元アパレル店員のキャリアを生かし、“微エロ”系動画でファンを獲得

微エロYouTuber

奈良岡にこさん

 こうしたシビアな環境下で、微エロYouTuberは、どう稼いでいるのか。直接話を聞いた。  7年ほど前からYouTubeに投稿している奈良岡にこさんは、動画の中身を工夫しながら厳しい規制をかいくぐっている。元アパレル店員というキャリアを生かし、「Fカップ女子がヌーブラをつける」「童貞殺しのニットを着る」など、モロではない“微エロ”系の動画でファンを獲得。チャンネル登録者数は14.5万人に達した。 「胸元、背中、そして両サイドががっつりあいたグレーのニットをノーパン・ノーブラで着用した“童貞を殺すニット”。『その格好でラジオ体操してほしかった』とか、『ほとんど見えているんだから片乳だけでも』といった男性からの心温かいコメントが殺到しました」  また、動画のタイトルに「面積小さすぎ」や「盛り過ぎ」といったハプニングを期待させる言葉や、サムネイルで胸の谷間が映っていると再生回数は伸びやすいという。
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性的なコンテンツと見なされないよう女性向けの動画も
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