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ギリ見せないで稼ぐ女性YouTuberたち。規制との攻防戦のウラ側

性的なコンテンツと見なされないよう女性向けの動画も

微エロYouTuber

サムネイルで胸の谷間が映っていると再生回数は伸びやすいという

 だが、微エロ系とは別に、「マフラーの巻き方」「崩れないメイク」など、女性向けのファッション系コンテンツも目立つ。 「投稿した動画が、AIまたは人によるチェックで性的なコンテンツと見なされると、運営側から違反警告のメールが届きます。  1回目の警告に対しては異議申し立てができるので、このときに『エロではなく、元アパレル店員という立場で動画を配信している』と主張できる内容を配信するように心がけています。非エロ系動画を多めにしているのもそのためです」  こうした涙ぐましい努力を重ねても広告収入は月10万円前後。「昨年は広告がついた動画が、今年になって外されていた」と言うように、運営側のコロコロ変わる規制基準に困惑しきりだった。

YouTubeが起点。エロの新マネタイズ論

微エロYouTuber

あんなさん

 Tバックやシームレスパンツなど、主に下着の着用レビューを配信しているあんなさんは、YouTubeを別の動画配信サイトに誘導するための入り口として利用している。  ’19年11月から配信を始め、その後のコロナ禍で事務系OLの収入が半減。生活費のため素人ながら本格的に参入した。まだ1年余りだが登録者数は18万人超で、半年前にOLを辞めた。 「下着をつけた姿をちょっと見せる程度にとどめています。終盤で『一人であることをしてしまいました』とエロをにおわせ、その秘密があるファンティアへの行き方を説明する動画を盛り込んでいます」 「ファンティア」とは、ファンがクリエーターを支援するプラットフォーム。彼女はここで、オナニー動画といったアダルトコンテンツを月額制で販売している。  YouTubeの広告収入はゼロだが、昨年3月に配信した動画「ドンキの水色Tバックがかわいい!」の再生数が200万回以上とバズったことで、ファンティアの有料会員が数十人から数百人に激増。年収はなんと1000万円を超えた。 微エロYouTuber
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「YouTubeが急に厳しくなったのは2019年の春頃」
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