『月曜から夜ふかし』で話題の嫁ニー。1億円以上の借金を背負いコロナ禍を生き抜く
人気番組『月曜から夜ふかし』(日本テレビ系)に度々出演し、番組の人気者となった沖縄在住の『嫁ニー』こと平良司(たいらつかさ)さん。かねてよりファンだった筆者は昨年3月、沖縄にて取材を行った。あれから1年、同番組では平良さんが国際通りに新店舗の居酒屋をオープンする様子や借金1億円返済プロジェクトなど、様々な動向が取り上げられた。
そんな彼にコロナ禍での苦労から新事業の展開、今後の展望などを聞いてみた。
お邪魔したのは那覇の国際通りのれん街の地下にある『ニューオキナワ』。『月曜から夜ふかし』を見ていない人は知らないかもしれないが、昨年8月に平良さんが新たにオープンした沖縄居酒屋だ。なぜ、コロナ禍という中で新店舗のオープンに至ったのか経緯を聞いてみた。
「元々は、『うちなーだいにんぐ じなんぼう』という居酒屋を国際通りの牧志店と恩納村店の2店舗で経営していました。牧志店は今年で9年目、恩納村店は昨年1月にオープンして2月まで経営は順調でした。しかし、3月半ば頃から徐々にコロナの影響が出てきて4月頭の緊急事態宣言で休業に。宣言が解除された5月に今後どうしようかとなったときに『最悪、牧志店だけ残せばどうにか乗り越えられるだろう』という考えに至り、恩納村店の閉店を判断をしました。
恩納村店は6月に閉店したのですが、7月にたまたまここの『のれん街』から『空き店舗があるから店をやらないか』という話がありました。ずっと国際通りで商売をしているのですが、人気のエリアなので店舗を借りるのにも空きがないというのを10年間経験していたんです。今はコロナ禍でピンチの時期かもしれませんがコロナが明けたらチャンスかもしれないと思い、新店舗のオープンに踏み切りました」
そのとき、恩納村店の開業資金や休業中の従業員の保障給与、休業中の運転資金などですでに1億円の借入れがあった平良さん。さらに『ニューオキナワ』の開業資金を借入して、総額1億1600万円の借金となった。
「恩納村店の店員には今、新店舗のスタッフとして働いてもらっています。この時期で従業員を減らすのは簡単なことだと思いますが、コロナが落ち着いたときに今まで支えてもらったスタッフは必要な戦力だし、皆、残ってくれたので感謝してます。休業中もスタッフが通販サイトを作るために勉強をしてくれて、昨年から本腰を入れてオンラインストアの運営をすることができました。
休業中は苦しい状況でしたが、僕も自身のブログを始めるきっかけになったりと色々勉強できた1年でした。今も居酒屋の売上が完全に復活したわけではないのですが、5年後10年後にこの1年があったから下準備やノウハウがついたと思えるようにしたいなと。常にプラスになるように動くようにしよう、とスタッフとも話しています」
そんな中、今年3月に国際通りに新たなお土産屋である『平良商店』をオープンさせた平良さん。『月曜から夜ふかし』でも紹介された『黒い濃い人』から関連グッズ、シークヮーサーなど様々なオリジナル商品を取り扱っているという。
ピンチをチャンスに…コロナ禍で新店舗オープン
総額1億1600万円の借金を背負う
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano
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