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大阪などから泊まりがけ「越境飲み」にくる客に奈良県民が困惑

緊急事態宣言を避けて奈良へ行く人々

奈良公園

GW中の奈良公園。そこまで人出は多くなかったようだが……

 東京、大阪など4都府県で発令された緊急事態宣言下で2度目のゴールデンウィーク。酒類を提供する飲食店は休業が要請され、それ以外は午後8時までの時短営業となった。  そんな中、「県外からの客が増加して困惑しています……」と語るのは大阪に隣接する奈良県の住民だ。  奈良県では先月27日~5月11日の間、県独自の「緊急対処措置」として飲食店などに午後8時までの時短営業を要請した。関西では大阪、兵庫、京都が緊急事態宣言に入り奈良県への観光客の増加が不安視されていたがGW中はどうだったのだろうか。奈良市内で話を聞いてみた。

ゴミをポイ捨てする観光客。鹿が食べてしまうからやめてほしい……

「観光客の増加を不安視して飲食店などの時短営業を決めましたが、観光客はあまり見かけませんでした。私達としては連休中に奈良が盛り上がるかなと期待を抱いていた一方で、感染リスクが減るという安堵感もあったので何とも言えない気持ちです。GW中は周辺の土産屋も週末だけ営業にしていて平日は閉めていた店がほとんどです。  飲食店が時短するのに土産屋が開けてたら意味がないとも思うのですが、少し寂しい印象ですね。でも、大阪や京都ではテレビカメラが入るからなのか奈良公園周辺や電車内でお酒を飲みながら歩く観光客を多く見かけました。ゴミをちゃんと捨ててくれるのなら問題ないのですが、その辺に放置している人もいて。鹿が落ちてあるゴミを食べてしまうのでやめてほしいと思いますね」  そう語るのは奈良公園周辺の土産屋に勤める男性。観光客はあまり見かけないというが、県外からの客の増加で困惑しているとはどういうことなのだろうか。少し取材を続けてみると、奈良駅周辺の居酒屋の店員がその真意を教えてくれた。
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居酒屋は大盛況
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