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『ファミ探』復活で、リメイクしてほしいファミコンアドベンチャー3選

ファミコン時代はアドベンチャー黄金期

ファミコン探偵倶楽部

『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者/うしろに立つ少女』Nintendo Switch/任天堂/配信中/各4378円(税込)

 5月14日にNintendo Switchで、ビジュアルを一新しフルボイス化された『ファミコン探偵倶楽部』のリメイクが発売されました。もともと『ファミコン探偵倶楽部』は、第1作『消えた後継者』が1988年、第2作『うしろに立つ少女』が1989年にリリースされた推理アドベンチャー。ちなみにサテラビュー専用の幻の第3作『BS探偵倶楽部 雪に消えた過去』(1997年)もありました。 『ファミ探』は、任天堂制作ながらホラー色を打ち出したのが新鮮で、多くのファミっ子を震え上がらせました。また、比較的プレイヤーの年齢に近い“少年探偵”というのも、『名探偵コナン』や『金田一少年の事件簿』がまだなかった時代、子どもたちをワクワクさせました。
ファミ探

和風伝奇テイストが怖かった『ファミコン探偵倶楽部 消えた後継者』

 というわけで今回のコラムは、アクションやRPGに比べてリメイクされる機会が少ないファミコンのテキストアドベンチャーのなかで、個人的にリメイク希望の3作品を紹介します。みなさんはどのアドベンチャーに復活してほしいですか?

『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』

1987年/任天堂
新鬼ヶ島

コミカルであたたかいタッチの昔話が魅力的な『新・鬼ヶ島』

『ファミ探』がリメイクされると聞いて真っ先に「次はぜひこれを!」と思ったのが、『ふぁみこんむかし話 新・鬼ヶ島』。1987年、前編・後編の2作に分かれてディスクシステムで登場しました。  おじいさんが山へ芝刈りに行って見つけた光る竹から生まれた女の子(ひかり)、おばあさんが川へ洗濯に行って拾った謎のカップ麺から生まれた男の子(どんべ)。2人を主人公にした日本昔話のリミックスアドベンチャー。ユーモラスなパロディが折り込まれつつ、ふたりの成長と絆を描く、ほろりとさせる展開となっています。  第2弾の『ふぁみこんむかし話 遊遊記』(1989年)、同スタッフによる『タイムツイスト 歴史のかたすみで…』(1991年)もディスクを書き替えて遊んだ思い出があります。『勇者ヨシヒコ』的なテイストで実写ドラマ化しても面白そうです。
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北海道連鎖殺人 オホーツクに消ゆ
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ゲーム雑誌・アニメ雑誌の編集を経て独立。ゲーム紹介やコラム、書評を中心にフリーで活動している。雑誌連載をまとめた著作『はじめてのファミコン~なつかしゲーム子ども実験室~』(マイクロマガジン社)はゲーム実況の先駆けという声も

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