更新日:2021年05月19日 16:27
エンタメ

繁華街で異様に盛り上がるコンカフェ。コロナ禍でも新店が続々オープンするワケ

注)SPA!本誌の記事では本文や田村氏のコメント内に「客引き」という表記がありましたが、今回取材した店舗では客引き行為ではなくチラシ配りを行っているので該当しません。写真もあくまでイメージです。 =================  今、繁華街で異様な盛り上がりを見せている業態がある。それがコンセプトカフェ(コンカフェ)だ。新店が次々に出るだけでなく、コロナ禍なのに過去最高益を出す店も少なくない。その“強さ”の謎に迫った!

コンカフェとは?

コンカフェ

秋葉原「ウイッチズガーデン」のキャストさん

 もともとはメイド喫茶から派生した独自コンセプトを持ったカフェがコンセプトカフェと呼ばれるようになった。オタク文化を反映した設定が多いのはその名残だ。  しかし、人気が高まるにつれて「コンセプトカフェ&バー」といったお酒の提供をメインにする店が増加。今ではさまざまなジャンルの店の総称として「コンカフェ」が使われている。

繁華街で新店が続々オープン!

 夕暮れどきの秋葉原。コロナ禍の街中は人けが少ない。その代わりにやたらと目につくのがビラ撒きをするコンセプトカフェの店員たちだ。「お兄さん、寄っていきませんか~?」と次々に声をかけられ、数分歩くだけで10人以上からのお誘いを頂戴した。  彼女たちの格好を見れば、メイド服からフリフリの学生服、チャイナドレスやアニメ風衣装など、なんとも多彩。まるでここだけハロウィン期間中のようである。 「今、都内には500軒以上のコンカフェがあります。半数は秋葉原ですが、新宿や池袋といった各地の繁華街にも続々と新しいお店が出ていますね」  そう話すのは、コンカフェ情報誌『秋葉原通信MOESTA』を手がける田村孝太氏だ。「新規掲載の依頼状況から考えると、毎月10店舗ほど新しいお店ができているほどの勢いがある」と言う。 「もともとコンカフェとはメイド喫茶から派生した業態のお店です。メイド喫茶と差別化するために別のコンセプトを立てて独自路線をいくお店が出てきて、古くは10年以上前からコンカフェとして営業しているお店があります。ただ、数年前からはコンカフェがどんどん人気になって、今ではメイド喫茶も含めてすべてがコンカフェというジャンルになっているんです」
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なぜコロナ禍でも人気なのか
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ウイッチズガーデン
東京都千代田区外神田3-1-10OAK akihabara 4F 料金/Café 30分800円(飲み放題)
HP/http://witchesgarden.cc Twitter/@witchesgarden31
「魔女」をコンセプトに庭園をイメージした店内で、修業中の魔女たちが給仕してくれるお店。料理メニューも豊富で、オススメは鉄板で焼くプロクスチーズ。呪文を唱えながら「火の魔法」のパフォーマンス(チーズに火をつける)が見られる。長時間のパック料金もあり

メイドカフェmorecun
東京都千代田区外神田3-2-7 石塚ビル202 料金/30分440円(ワンオーダー制)
HP/https://cafemorecun.com/p/2/ Twitter/@morecun1
正統派のメイドスタイルの店だが、メイド服の最高級ブランド「キャンディフルーツ」にオーダーして作った同店の衣装はコンカフェファンからの評価が非常に高い。この衣装を着たくて同店で働く女性も多いとか。昨年2月には2号店もオープンしている

※新型コロナウイルスの影響により、営業時間や店休日やアルコール提供の有無などが変更になっている可能性があります。最新情報は店舗にお問い合わせください。

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表紙の人/ 日向坂46

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