「“性”の最新科学」オーガスムは性感帯ではなく“脳”で起こる! ※会員限定(無料)
―[“性”の最新科学]―
世界中で行われる研究により、日進月歩で発展を続ける科学の世界。研究対象になっているのはSEXも例外ではない。これまで、経験則で語られがちだったSEXハウツーや性の悩みだが、本特集では最新科学によって導き出された”エビデンス(科学的根拠)のある”最強テクニックを厳選紹介したい。
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オーガスムは性感帯ではなく“脳”で起こる!
世に溢れるSEXハウツー。若いころからそれらを熟読し、女性を喜ばせようと必死に実践してきた読者も多いはずだ。だが、それらのハウツーの多くは経験則で語られた“エビデンスのない”ものや、ごく一部の女性にしか通用しない代物だったりするのが現実だ。
「個人によって性感帯の分布に大きな差があることがすでに判明しています。つまり、医学的見地からすれば、万人に通用する“必殺技”のようなSEXテクニックは存在しないということ。それを理解せずにワンパターンの性技ばかりを繰り返していると、女性をオーガスムに導ける可能性は限りなく遠くなるのです」
そう語るのは性交痛外来を開設する富永ペインクリニック院長、富永喜代氏だ。そもそも我々が性感帯と呼んでいる部位は、医学的には「末梢神経が密集している場所」を指す。
「オーガスムとは、こうした末梢神経が密集している適切な位置へ、適切な強さの刺激が加わることで快楽信号が送られ、脳が快楽物質で満たされた状態のことです。性感帯を触る際の圧や力の入れ方によっても、反応する神経線維、さらには脳の反応も変わることが医学的に証明されています」
性感帯として広く知られる乳首やクリトリスばかりを責めることに躍起になる男性は多いが、もっと広い視野で「相手の脳を快楽物質で満たす」ことを念頭に置いて向き合うことこそ、科学的にもっとも効率のよいSEXなのだ。
また、上に挙げたのは、女性の性感帯への刺激がどのような感覚神経を経由して脳に快感を及ぼすのかを図解したもの。
「男性は射精によってしかオーガスムを感じることができませんが、女性は図のように快感を感知し伝達する神経ルートが複数存在し、その部位とルートの数だけオーガスムを得られることがわかっています」(富永氏)
末梢神経が密集する部位とルートを数多く把握し、部位ごとの適切な刺激の与え方をマスター。こうして脳へと効果的に快楽物質を送る手段を持ち合わせれば、女性を高確率でオーガスムに導くことができるというわけだ。
脳だけでなく心も満たせば質が向上する
適切な性技だけでなく、相手がSEXに求める要素を知ることも質の向上には欠かせない。だが、ゴールドクリニック院長の医師・老木悠人氏は「“SEXに求めるもの”が男女で大きく異なることが研究によって判明している」と指摘する。
「男性は“肉体的満足度”、つまりオーガスムの有無を重要視する傾向が強い。しかし女性は、精神的満足度や『性的魅力のある女性だと思われたい』という感情が大きな部分を占めているとの研究結果が発表されています。そのため、SEXを通じて相手を喜ばせたいと考えたとき、男性はよかれと思ってテクニックに走ったり、SEXの回数を増やして肉体的満足度を上げようとしがち。しかし女性にとってSEXの回数は、性的満足度の向上にあまり意味がない。こうした研究結果を知っているか否かだけでも、すれ違いが減るのではないでしょうか」
女性の満足度を高めたいのなら、脳だけでなく心も満たすよう意識することがエビデンスのある正しいSEXというわけか。経験則や古い情報に頼ったSEXからの卒業は、豊かな性生活を送るための必須課題。次回からは、より科学的根拠に基づく性技の極意をひもといていく!
【富永ペインクリニック院長 富永喜代医学博士】
「性交痛外来」を開設する富永ペインクリニック院長。YouTubeチャンネル「女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室」では、性に関する悩みについて幅広く解説する
【ED治療専門医 老木悠人氏】
EDのオンライン診療に特化したゴールドクリニックの院長。YouTubeチャンネル「ゴールドクリニックの性医学チャンネル」にて、男性の悩みについて解説
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!6月22日発売号の特集「“性”の最新科学」より
『週刊SPA!6/29号(6/22発売)』
表紙の人/ 比嘉愛未
電子雑誌版も発売中!
詳細・購入はこちらから
※バックナンバーもいつでも買って、すぐ読める!
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オーガスムは性感帯ではなく“脳”で起こる!
世に溢れるSEXハウツー。若いころからそれらを熟読し、女性を喜ばせようと必死に実践してきた読者も多いはずだ。だが、それらのハウツーの多くは経験則で語られた“エビデンスのない”ものや、ごく一部の女性にしか通用しない代物だったりするのが現実だ。
「個人によって性感帯の分布に大きな差があることがすでに判明しています。つまり、医学的見地からすれば、万人に通用する“必殺技”のようなSEXテクニックは存在しないということ。それを理解せずにワンパターンの性技ばかりを繰り返していると、女性をオーガスムに導ける可能性は限りなく遠くなるのです」
そう語るのは性交痛外来を開設する富永ペインクリニック院長、富永喜代氏だ。そもそも我々が性感帯と呼んでいる部位は、医学的には「末梢神経が密集している場所」を指す。
「オーガスムとは、こうした末梢神経が密集している適切な位置へ、適切な強さの刺激が加わることで快楽信号が送られ、脳が快楽物質で満たされた状態のことです。性感帯を触る際の圧や力の入れ方によっても、反応する神経線維、さらには脳の反応も変わることが医学的に証明されています」
性感帯として広く知られる乳首やクリトリスばかりを責めることに躍起になる男性は多いが、もっと広い視野で「相手の脳を快楽物質で満たす」ことを念頭に置いて向き合うことこそ、科学的にもっとも効率のよいSEXなのだ。
また、上に挙げたのは、女性の性感帯への刺激がどのような感覚神経を経由して脳に快感を及ぼすのかを図解したもの。
「男性は射精によってしかオーガスムを感じることができませんが、女性は図のように快感を感知し伝達する神経ルートが複数存在し、その部位とルートの数だけオーガスムを得られることがわかっています」(富永氏)
末梢神経が密集する部位とルートを数多く把握し、部位ごとの適切な刺激の与え方をマスター。こうして脳へと効果的に快楽物質を送る手段を持ち合わせれば、女性を高確率でオーガスムに導くことができるというわけだ。
脳だけでなく心も満たせば質が向上する
適切な性技だけでなく、相手がSEXに求める要素を知ることも質の向上には欠かせない。だが、ゴールドクリニック院長の医師・老木悠人氏は「“SEXに求めるもの”が男女で大きく異なることが研究によって判明している」と指摘する。
「男性は“肉体的満足度”、つまりオーガスムの有無を重要視する傾向が強い。しかし女性は、精神的満足度や『性的魅力のある女性だと思われたい』という感情が大きな部分を占めているとの研究結果が発表されています。そのため、SEXを通じて相手を喜ばせたいと考えたとき、男性はよかれと思ってテクニックに走ったり、SEXの回数を増やして肉体的満足度を上げようとしがち。しかし女性にとってSEXの回数は、性的満足度の向上にあまり意味がない。こうした研究結果を知っているか否かだけでも、すれ違いが減るのではないでしょうか」
女性の満足度を高めたいのなら、脳だけでなく心も満たすよう意識することがエビデンスのある正しいSEXというわけか。経験則や古い情報に頼ったSEXからの卒業は、豊かな性生活を送るための必須課題。次回からは、より科学的根拠に基づく性技の極意をひもといていく!
【富永ペインクリニック院長 富永喜代医学博士】
「性交痛外来」を開設する富永ペインクリニック院長。YouTubeチャンネル「女医 富永喜代の人には言えない痛み相談室」では、性に関する悩みについて幅広く解説する
【ED治療専門医 老木悠人氏】
EDのオンライン診療に特化したゴールドクリニックの院長。YouTubeチャンネル「ゴールドクリニックの性医学チャンネル」にて、男性の悩みについて解説
<取材・文/週刊SPA!編集部>
※週刊SPA!6月22日発売号の特集「“性”の最新科学」より
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脳だけでなく心も満たせば質が向上する
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