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研究されつくしたサッカー日本代表、オーストラリア戦で見えた新たな“強み”とは

9月の試合とは異なる試合内容

サッカー日本代表

写真提供:JFA

「あー! 惜しい!」  これまでの3戦と違いオーストラリア戦ではそう叫ぶシーンが多かったのではないだろうか。  10月7日にサウジアラビア代表と、10月14日にオーストラリア代表と戦ったアジア最終予選。1勝1敗となったが、9月のシリーズとは異なり状態が良くなっていることがわかる試合内容だった。  これまでと大きく変えることなく臨んだサウジアラビア戦は大きなミスで失点し0-1で敗れたが、内容はそれほど悪いものではなかった。シュート数では10本と相手より1本下回る結果になったが、枠内シュート数では4本と相手を1本上回る結果となった。

ストライカー不在のなか…

サッカー日本代表

写真提供:JFA

 実際に決まってもおかしくないと思えるシーンは、少なくとも3回はあった。同様にサウジアラビアにも同じ数だけ決定機を作られて、そのうちの1本を決められ負けてしまった。紙一重の内容だったと言えるが、そこには決定力という差が如実に出てしまった。  今の日本代表には、数少ないチャンスを確実に決めてくれるストライカーは存在しない。それを踏まえると、相手のチャンスの数を減らして自分たちのチャンスを多く作らなければ勝つ確率を上げられない。うまく実行できたのがオーストラリア代表との一戦だった。
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シュート数12本、枠内シュート率50%
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スポーツライター。日本最大級だったサッカーの有料メディアを有するIT企業で、コンテンツ制作を行いスポーツ業界と関わり始める。そのなかで有名海外クラブとのビジネス立ち上げなどに関わる。その後サッカー専門誌「ストライカーDX」編集部を経て、独立。現在はサッカーを中心にスポーツコンテンツ制作に携わる
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