横浜・福富町の若きスナックママが語る「目先の利益よりも大切なこと」
新型コロナウイルスの感染拡大防止で度重なる時短営業・休業要請を受け、夜の街が疲弊している。特に人と人との接客を主とする水商売への風当たりは強い。が、そこで働く人たちそれぞれにリアルな生活があり、逆風のなかでも明るく前向きに、人、仕事と向き合っている。
クラブ、キャバクラ、ガールズバー、スナック…業態は数あれど、そこで働く女性たちは、この時世にどう試行錯誤しながら仕事と向き合っているのか。夜の街で働く女性を対象にしたミスコン「ナイトクイーングランプリ」に出場する女性たちの仕事術から、逆境を生き抜くヒントを見つけていきたい。
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——そんな未來さんが思う福富町の特徴、他の歓楽街などにはない魅力とは?
未來:同業の他店も含め、横のつながりが非常に強いところですかね。共通のお客様もすごく多いんです。私たちも“人と人とのつながり”を大切していて。お客様に「いいお店、他にどこかないかな?」と聞かれたら、普通に紹介するんですよ。目先の売上を数千円増やすことよりも、お客様の満足度を優先してきました。
みんなにとって居心地が良くて、何度でも通ってもらえる“居場所”を目指して。お互いに信頼できる関係をコツコツと築いてきました」
横浜・福富町スナックバー「ミスティーク」未來さん 何度でも通ってもらえる“居場所”を目指して…
横浜といえば、「みなとみらい」などのオシャレなデートスポットをイメージする人が多いかもしれない。だが、そんな若者たちから人気の顔だけが、横浜のすべてではない。 神奈川屈指の歓楽街を有する関内駅の周辺で、あらゆる国籍や職業、年代の人たちを受け入れるひときわディープなエリアがある。 韓国や中国など、外国人経営の店が乱立する福富町。この街の雑居ビル内でスナックバー「ミスティーク」を構える未來さん(31歳)。そもそも、なぜ福富町で働くようなったのか。コロナ禍においてもめげずに続けてこられた理由をうかがった。 ——早速ですが、未來さんが夜の街・福富町で働くようになった理由から教えてください。 未來:小学生の頃にドラマ『お水の花道』(フジテレビ)を観て、水商売の世界に興味を持ちました。大学生のときに友達に誘われて、福富町のアミューズメントバーでアルバイトを始めて。それから現在の『ミスティーク』に移って、24歳で雇われ店長になりました。 当時は経営がけっこう厳しかったんですけど、自分で店を買い取って、赤字を立て直すべく、がんばってきました。 ——最初のアミューズメントバーも含めると約9年間、福富町で働いてきたそうですね。ここまで続けてこられた理由はなんでしょうか。 未來:学生時代に将来のことなどを思い悩んでいた時期に、行きつけのバーでいろんな人たちに相談して解決できたり、前向きな気持ちになれたりして。当時、本当に救われたんです。その経験がずっと糧になっていますね。目先の利益よりも大切にしていること
横浜・福富町「ミスティーク」
住:神奈川県横浜市中区福富町東通38-5 東38番館3F-A
営:19時30分〜LAST
休:日・木
料:1セット60分3000円(瓶ビール・焼酎・ウイスキーなどが飲み放題)※延長30分毎に1500円 テキーラショット700円、スタッフドリンク1000円ほか
住:神奈川県横浜市中区福富町東通38-5 東38番館3F-A
営:19時30分〜LAST
休:日・木
料:1セット60分3000円(瓶ビール・焼酎・ウイスキーなどが飲み放題)※延長30分毎に1500円 テキーラショット700円、スタッフドリンク1000円ほか
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