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盗聴器、スパイツールは誰でも買うことができる…スマホ時代の予防策

キーファインダーの悪用被害を防ぐ

 キーファインダーを使ったやスマートトラッカーなど、忘れ物防止タグが本来の使い方をされずにストーカーなどの悪質な行為に悪用されているニュースが増えました。前回、悪用する相手が仕掛ける場所を探偵の話を元に記事にしましたが、今回はその予防策について考えてみたいと思います。 【前回記事】⇒ヒット商品・キーファインダーを悪用した窃盗、ストーカー被害の実態とは

アップルが提供する「Tracker Detect」はPlayストアからダウンロード可能

 アップル社のヒット商品AirTagは30分ほど元の持ち主の手を離れると、仕掛けた相手に見知らぬAirTagが近くにあると警告を出すようになっています。とはいえ、仕掛けられてから相手が離れ、自宅に帰り着くまでが30分以内だったら気がついたときには既に自宅を知られているといった状況になりかねません。さらに自身がAndroid端末を使っていたら、警告すら出ないので仕掛けられていることすら気が付かないことでしょう。  そんな状況は流石にアップルも危惧しているようで、Android向けのAirTag検出アプリをAndroid端末向けに提供しています。

スマホで発見する方法

 Playストアから、アプリをインストールしたらひたすら長い英語で書かれた規約に同意し、Scanを押すと使うことが可能になります。スキャンの際に、持ち主不明のAirTagが近くにあると「Unknown AirTag」と表示されアプリ上で警告がでて、AirTagから音を鳴らすことが可能なので、音を頼りに見つけることが出来ます。  簡単な方法で発見することが出来るのですが、iPhoneなら自動で警告が出るので、Androidもアプリをインストールしたら自動で警告などが出るとよいのですが、現在のバージョンでは手動で操作をしないとだめなのがネックです。

実際のスキャン画面。UnKnownAirTagをタップするとAirTagから音を鳴らすことが出来る

 ちなみに検出したキーファインダーの情報を保存し、同じものが何度も仕掛けられていないかなど、定期的にスキャンする上位機能を持ったアプリもあります。なかでも「AirGuard」というアプリは現在だけでなく、過去に自身の周りで発見されたキーファインダーの情報も保存でき、再び発見した際に警告するなどアンチトラッキングアプリとして優れている部分も多く、アップル純正アプリと合わせて使うことでよりしっかりと対象を見つけ出すことが可能です。
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物理的にジャミングする方法
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テクニカルライター。三才ブックスのマニア誌『ラジオライフ』にてガジェットや分解記事を執筆。買ったら使用前に分解するのがライフワーク

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