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手作りチョコが招いた食あたりクラスター。免れた男性を救った彼女の怒り

コロナ禍で敬遠された手作りチョコ

バレンタイン バレンタインといえば手作りのお菓子を作って配るという女性も多いと思うが、コロナ禍において手作り品はなるべく受け取りたくない……というのが本音。しかし、ちょっとした気の緩みが取り返しのつかない結果を招いてしまうこともある。  都内のIT関連会社に勤務する田中悠真さん(仮名・33歳)は昨年、起こった悲惨なバレンタインを振り返る。 「昨年のバレンタインは派遣社員の半数がテレワークだったのですが、僕は出社していました。女子派遣社員もあまり出社していなかったので、バレンタインもそこまで期待していなかったんです。そして当日。出社していた女子社員は10人ほど。  みんな、それぞれデパートなどで買った“普通の義理チョコ”をくれたのですが、その中に1つだけ手作り感満載のラッピングが……。そのときは何も言わずに受け取ったのですが、家に帰ってから見てみると明らかに手作りと思われるチョコのカップケーキが入っていたんです」

彼女から「待った!」の一言

 普段なら手作りでも基本、食べるという田中さん。しかし、同棲している彼女からそこで「待った」の声がかかった。 「彼女が『コロナ禍なのに手作りをよこすって何、考えてんの?』とめちゃくちゃ怒ったんですよ。確かにそうなのですが、出社時に検温もしているし別に問題ないのでは?と、そのときは軽く考えていたんですよね。  でも、捨てるのも悪いし、女子社員にケーキの感想を聞かれたら面倒だなと思い、一口だけ食べることにしたんです。生チョコのカップケーキで普通に美味しかったです。彼女にも『いる?』と聞いたのですが、『いらないわよ!』と怒鳴られました……」  だが翌日、出社した田中さんは会社である違和感に気づくことに……。
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会社に行くと……
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