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ルーズソックス全盛の時代に白ソックスを三つ折り厳守。今では謎のブラック校則

 ツーブロックやポニーテールの禁止など、「ブラック校則」が取り沙汰される昨今。遠い昔の話と思いきや、理不尽なブラック校則は現在まで続いているのだ。今回は、今振り返ってみると「なんでこんなことが……」と思ってしまうような謎ルールに苦しめられた2人の体験談を紹介する。

ルーズソックスが流行した時代に…

ガムを噛むコギャル

かつて大流行したルーズソックス(画像はイメージです。以下同)

 中高一貫の私立女子校で高校時代を過ごした長沢あかりさん(仮名・40代)。学校の歴史は古く、昔ながらの女性像が校則にも反映されていた。  長沢さんが最も納得がいかなかった校則が、体育の授業では靴下を三つ折りにするというものだ。 「当時はルーズソックスが流行っていて、みんなソックタッチ(靴下を足に定着させるためのスティックのり)を使っていた頃です。長くてボリュームのある靴下が“かわいい”とされていたので、ワンポイントもない白ソックスを三つ折りにするのは、年頃の女子としては“ありえない”と思っていました」

厳しい体育教師に何も言えない

 運動をするうえで、「シャツをインする」「ヘアピンや飾りのあるヘアゴムは取り外す」ことは安全のためなので納得がいく。しかし、三つ折りは何のためにするものなのかが理解できなかったと長沢さんは話す。 「もちろんその理由を教師に聞いたところで、一蹴されるだけでした。当時の体育教師陣は、スパルタな部活動、朝の校門指導など、厳しいことで有名な先生ばかりだったので」  長沢さんたちは体育教師に目をつけられないように、大人しく過ごしていたそうだ。そんななか、三つ折りを巡って印象的だった出来事があったと振り返る。
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帰国子女の訴えで校則が変更
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2016年よりライター活動を開始。出版社にて書籍コーディネーターなども経験。趣味は読書、ミュージカル、舞台鑑賞、スポーツ観戦、カフェ。

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