パソコンやケータイが普及して10年以上、手書きで漢字を書く機会がめっきり減ってしまいました。
一部調査によると、「読むのは得意だけど、書くのは苦手」という傾向があり、漢字に苦手意識を持っている人も多いのではないでしょうか。
そこで今回、お寿司屋などでも比較的よく見かける「魚偏の漢字」を14個集めてみました。
いくつ知っているでしょうか?
モノを覚えるコツの1つに「語呂合わせ」がありますが、人は、嫌な記憶や痛い思い出、ありえない状況でビックリしたなど、感情と結びつくと記憶が強まるそうです。
そこで、「突飛なイメージ」を思い浮かべることが、記憶力を強くするコツ。
少し大げさに、普通では考えられないハデなシチュエーションを想像すると、より記憶に残りやすくなるとか。
それでは個別に、魚偏の漢字の覚え方の例を紹介!
あゆ……鮎
「冬の寒空の中、新宿の寂れたビルの一角にいた
占い師に占ってもらったら、浜崎
あゆみだった」なんてイメージをすれば覚えられそう。
あわび……鮑
「包」という字に似ています。「
アワビに
包まれて……」と想像すれば、きっと忘れないはず。それにしても、この漢字を作った人は何を思って作ったのでしょうか。
いわし……鰯
「
岩に激突して
死んだ
弱い魚」と言いながら想像してみましょう。ハデに激突しているほど強烈に記憶に残ります。ちなみに、「いわし」は「弱し」が転じたという説が有力だとか。
かつお……鰹
カッチコチの
硬(堅)い
カツオ節を想像。硬いカツオ節で殴られたら、相当痛そうです。
サメ……鮫
「牙剥き出しの
サメが
交差点で暴れまくっている」なんて絵を想像してみましょう。
まぐろ……鮪
寿司のなかでも、中トロが好きという人は多いのではないでしょうか。「
マグロは
有難~い魚だな~」と呟きながら味わってください。
あじ……鯵
「このアジの
味には
参った!」
かずのこ……鯑
「数の子」だけでなく、魚へんに「希」という字もあるようです。
「ミミズ千匹、
数の子天井」が女性の名器と言われますが、一度は経験してみたい、男性の
希望ですね。
カレイ……鰈
「葉」の草冠から下の部分が使われます。
枯れ葉のように衰弱し、海底で今にも息絶えそうなカレイをイメージ。
きす……鱚
「喜」という漢字を書きます。魚も
キスするときは嬉しくて
喜ぶのでしょう。
にしん……鯡・鰊
「非」という字と、「東」に似た字の2つがあります。
「
妊娠しないように
避(非)妊しよう」、「
西(ん)なのに
東」と数回言えば覚えられるでしょう。
ハタハタ……鱩・鰰
魚偏に「雷」、「神」に似た字の2つがあります。
「日の丸の
旗を掲げて、人間魚
雷で突っ込んでいる
神風特攻隊」のイメージを想像。
はも……鱧
「
ハーモニーが
豊かだな~」。
ぶり……鰤
顔を真っ赤にして「
ブリブリ怒ってる
師匠」をイメージ。
寒いダジャレも多いですが、想像力を豊かにして何度か声に出せば、きっと覚えられるはず!
こういった覚え方は、名刺交換した相手の名前を覚える際やプレゼン、スピーチの内容など、さまざまな場面でのド忘れ防止に応用できます。ぜひ実践してみてください。
取材・文/横山 薫