手りゅう弾情報に10万円! 福岡はそんなに危険なの?
福岡県警薬物銃器対策課は、手りゅう弾の発見と容疑者摘発につながる情報提供者に10万円程度の報奨金を支払う「手りゅう弾110番報奨制度」を4月2日から開始した。現代日本には不釣合とも思える「手りゅう弾」の情報を募集するこの制度、ネットでも高額な報奨金とあわせて話題となっている。
実際に福岡では、昨年6月に車内で手りゅう弾が爆発し暴力団関係者とみられる二人が死亡、8月には79歳の老人が会長宅に侵入、拳銃を発砲し手りゅう弾を爆発させるなど、手りゅう弾を使用した暴力団絡みの犯罪や抗争が急増中。これらを事前に摘発するのが制度の狙いだという。
現在、福岡はそんなに危険な状態なのだろうか? 福岡県警薬物銃器対策課に話を聞いた。
「暴力団による犯罪や抗争に、拳銃に加えて手りゅう弾などの爆発物を使用する手口が増えてきている。『手りゅう弾』というと驚くかもしれないが、テロが頻発する紛争地域のような状況ではないので、過剰に心配はしないでほしい。開始初日なのでまだ有力な情報は入っていないが、今後も『けん銃110番』とあわせて情報提供を幅広く呼びかけ、犯罪を未然に防ぎたい」
通報は24時間、匿名でも受け付けるという。報奨金が支払われるのは、通報がきっかけで容疑者の摘発に繋がった事案のみで、不審物の通報や、旧日本軍の不発弾などは含まれない、とのこと。
残念ながら「手りゅう弾ハンター」として生計を立てるのはかなり難しそうだが、報奨制度には他にも、拳銃一丁につき10万円が目安の「けん銃110番」などがある。また新たな報酬制度が増えれば、武器ハンターや賞金稼ぎも夢じゃない? <取材・文/日刊SPA!取材班>
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