更新日:2012年04月18日 09:16
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“オレ様の正論”を押しつけてくる相手への対処法

 その人と話すとグッタリしてしまう、異様に場が暗くなる、なぜか会話がネガティブになる、体調まで悪くなってくる……そんな人が周りにいないだろうか? ネガティブなオーラを発し、周りの精気を吸い取るこの手の人々を、アメリカでは「エナジーバンパイア」と呼んだりする。原因不明のダルさは、もしかしてバンパイアのせいかもしれない…。 【4時間の“正論”攻撃で不眠、食欲激減、肌荒れに】 主婦「その彼とは、友人を介して居酒屋で会いました。初対面の人と話すのが得意な私でも、話し始めて15分でドッと疲れたんです。普段はあまり飲まないのに、あおるように飲みました」 こう苦々しい顔で語る白川理恵さん(仮名・30歳・主婦)。疲労の元凶者は、被災地の支援活動も行う社会起業家で、メディア露出も高い人物だというから驚く。 「私も意外でした。彼のツイッターを見たら、志の高いツイート一色だったので、さぞ人間のデキた人と想像していたんですよ。でも、話すとやけにイラッとくる。『なんなの、この不快感!? 彼、言ってることは正しいのに』と。気持ちは複雑、頭は大混乱でした」 ◆正体不明のイライラが1週間続く  例えば、白川さんが「また会おうねって言っても次に繫がらない人多いよねー」と言えば、「自分から連絡してないんじゃないの? それでそんなこと言うのおかしくない? え、覚えてない? ごまかしてるでしょ!」と攻撃。常時こんな調子で、どんどん畳みかけてくるのだ。 「まともに対応すると疲れるから、彼を肯定して攻撃をかわそうにも、隙あらばかぶせてくるんですよ。 『君、自己中だよね?』『自己中ですよ』『人の話聞くとか関係ないんだよ!』とか。やなヤツが機嫌を損ねたら手に負えない。プライドを捨ててでも彼を持ち上げておくべきでした。それか、オウム返しに終始するか……」  4時間後、帰宅するや否や泥のように疲れベッドに倒れこむも、夜明けまで寝つけなかったという。 「彼は善人なのか悪人なのか、信用に値する人か否かがわからず、悶々と思考の迷路にハマってイライラしてました。正体不明の不快な感情を引きずった状態って、気持ち悪いですよね? もうずっと眠れず、食欲も激減。夫には、『目が死んでいるよ』と心配されるわ、吹き出物も大量に出るわ。憔悴の1週間でしたね」  頭が整理できた今はこう考える。 「彼はいわゆる、正論の受け売りをする、“正論暗記型”。中身が空洞なんです。彼の正論に口を挟んだ瞬間攻撃されたのも、仮面を見破られまいとする防御だったんでしょう。活動も、調べたらきな臭い内容でした。いい人アピールする人ほど実態はそうじゃないんですね……」 【人気心理カウンセラー、Dr.タツコ・マーティンの教え】 『何を言われてもうなずくだけの対応が◎!』 典型的な「矛盾だらけ自己正当化バンパイア」です。言うこととやることに矛盾が多く、一緒にいると頭が混乱し不安になります。こうして相手の心のバランスを崩し精気を奪うのです。このタイプは、何を言われても「なるほど」「そうですか」「はぁはぁ」と単にうなずくだけの対応が効果的。するとツッコむきっかけがないのでおとなしくなるでしょう。 【Dr.タツコ・マーティン】 臨床心理学博士、心理カウンセラー。米国ロサンゼルスにてカウンセリング、コーチングを行う。新著「エナジーバンパイア」から身を守る方法』(小社刊)が好評発売中 ― 気力を吸い取る「エナジーバンパイア」撃退法【3】 ―
「エナジーバンパイア」から身を守る方法

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