仕事

元セクシー女優が“普通の仕事”に転職して感じたこと。フリーと会社員の決定的な違いを語る

 フリーライターのたかなし亜妖と申します。WEBコラムや映画・漫画レビュー、時にシナリオなどジャンル問わず文章を書く日々です。2016年に「ほかにやることがなかったから」という理由でセクシー女優デビュー。なんとなく入った業界で気づけば2年半が経過したところで、引退を決意しました。  その後は何事もなかったかのようにシレッと昼の世界へ出戻り。ライターになり早4年が経とうとしています。  私は、セクシー女優を引退後、会社勤めを経験し、その後フリーランスとしての活動を始めました。今回はその経験から学んだ「フリーランスと会社員の違い」を語っていきたいと思います。

フリーランスと会社員の違い

たかなし亜妖さん

元セクシー女優で現在はフリーライターの「たかなし亜妖」

 キング・オブ・ナマケモノだった元セクシー女優の私だが、一応会社勤めと個人事業主のどちらも経験している。最近は「好きなことして生きていく」といった風潮が強いせいか、フリーランスを目指す社会人が増えているそうだ。興味のある仕事に就けば結果も出しやすいだろうし、単純に好きなことでご飯を食べられるのはかっこいい。プラスのイメージが強いからこそ、独立を目標に掲げる人が多いのだろう。  ただ両方の世界を見た私からすれば、あまり独立を推奨できない。かといって“会社員最強説”を唱える気にもならないので、今回は会社勤めと個人事業主を見比べながら話していこうと思う。  ちなみにセクシー女優という職業も個人事業主なので、本記事では一応フリーランスというカテゴリに当てはめておく。昼の仕事と一緒にするな!と批判が飛んできそうだが、私自身もそこは重々承知の上なので大めに見てほしい。

時間の自由がきくフリーランス、自制心がなければ最悪の事態に

 定時が決まっている会社員。フレックスの会社も増えているが、そうでない限り朝8時〜10時出社が基本だろう。満員電車に揺られながらスマホをいじり、眠い目をこすりながら出勤。多くの人が想像する日本のサラリーマン像はまさにこんな感じではないか。職場に着いた瞬間一つの仕事を終えたような気になる、そう口にする会社員も少なくはない。  対してフリーランスはどうだろうか。組織に属していなければ定時の概念がないため、何時に起きようが、寝ようが、時間の使い方は個人の自由。昼夜逆転状態の人も非常に多く、私もセクシー女優時代は夜行性で深夜3時就寝、昼12時起床が当たり前だった。毎日満員電車ですし詰めになっている人々からすれば、昼夜逆転の人々は本気で腹立たしい存在かもしれない。  定時がない=全て自己責任であり、仕事さえきちんとこなせれば誰かに咎められることはないのがフリーランス。制限なく動けるのは大きなメリットだが、周囲の目を気にする危機感が薄くなり、堕落っぷりを注意してくれる上司もいない。自制心がなければズルズルとした自堕落生活まっしぐらだ。 “自由”を悪い方向へ働かせるとルール無用の無法地帯を招く。決してフリーランスの“フリー”は「何もかもフリー」といった意味ではないことを強調しておこう。規則を作り、自分との約束を果たせる自信がないのなら、誰かの定めたルールに従う方がよっぽど気が楽かもしれない。少なくとも私はそう思う。
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セクシー女優時代の経費精算は…
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元セクシー女優のフリーライター。2016年に女優デビュー後、2018年半ばに引退。ソーシャルゲームのシナリオライターを経て、フリーランスへと独立。WEBコラムから作品レビュー、同人作品やセクシービデオの脚本などあらゆる方面で活躍中。
Twitter:@takanashiaaya

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