エンタメ

デビュー15年の桜庭ななみが語る、俳優業への意気込み「自分の欲をもっと持ちたい」

 2007年に芸能界入りし、翌年ドラマと映画でデビューを果たすと、早くからその活躍ぶりが注目を集めた桜庭ななみ(30)。09年には劇場アニメ『サマーウォーズ』で声優での好演も話題に。近年は大河ドラマ『西郷どん』、NHKドラマ『スカーレット』でも印象を残し、俳優としてのキャリアを重ねている。
桜庭ななみ

桜庭ななみさん

 そんな桜庭が出演中の映画『有り、触れた、未来』が公開中。東日本大震災の体験をつづった宮城県の高校の元教頭・齋藤幸男氏による著書『生かされて生きる-震災を語り継ぐ-』をヒントに、人々の出会いと別れ、そして「生きていく力」を描く群像劇である。  俳優デビューから丸15年を過ぎ、30歳になった桜庭に話を聞くと、「30代からは自分の“欲”を持ちたい」と語った。

決して暗いだけの作品ではない

有り、触れた、未来

『有り、触れた、未来』(C) UNCHAIN10+1

――最初は、重そうな作品だなと思ってしまったのですが、観て本当によかったです。 桜庭ななみ(以下、桜庭):そうですよね。私も最初は、そう思いました。大切な人がいなくなってしまうことって、ありえることだと思うんです。それでも前に進まないといけないとか、時間が進んでいくことって当たり前にある。進めない人もいっぱいいると思います。脚本を読んで、この作品が勇気を与えられたらと思いましたし、決して暗いだけの作品ではないので、自分が少しでも力になれたらと思い参加しました。 ――山本透監督が、「生きる力を届けます」と非常に力強いコメントを出されています。 桜庭:私自身は命と向き合うといった大きな経験はまだないのですが、監督ご自身のお話ですとか、「震災やコロナ、戦争など、大切な人を亡くされた方はたくさんいるよね」と話してくださって、思いを馳せました。私の役は、彼を亡くして10年という役なんです。10年って、短いようで長い、長いようで短い。その年月の重みを改めて考えながら演じました。

挑戦は苦手。でもやってみると楽しい

桜庭ななみ――俳優さんは役によっていろんなことに挑戦します。挑戦は好きですか? 桜庭:挑戦は苦手です(苦笑)。最初は前向きにはなれないのですが、でもやってみると楽しくて、いつも最後は楽しんでいます。負けず嫌いなところがあるので、「もっともっと」となるというか。努力とは違うんですけど、少しできるようになることで「もっとちゃんとできるようになりたい!」と考え方が変わるきっかけになっています。
次のページ
30代からはもっと自分の欲を持って
1
2
3
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi

記事一覧へ
【公開情報】
映画『有り、触れた、未来』は全国順次公開中
(C) UNCHAIN10+1

【チェキプレゼント】
桜庭ななみさんのサイン入りチェキを1名様にプレゼント
〆切:2023年3月28日
①「週刊SPA!・日刊SPA!」ツイッターアカウント(@weekly_SPA)をフォロー
②プレゼント告知の投稿をRT→応募完了
おすすめ記事
ハッシュタグ