玉城ティナ25歳、惹かれるのは“危うい”タイプ?「自分を常に探している」
今年で俳優デビュー10周年を迎えた玉城ティナ(25)。現在は出演作の『零落』が公開中だ。竹中直人がメガホンを取り、『ソラニン』でも知られる漫画家・浅野いにおのコミックを、斎藤工主演で映画化した本作は、長期連載を完結させた人気漫画家・深澤(斎藤)が、仕事にも人生にもスランプに陥っていく姿を見つめる。
深澤の回想シーンに登場する忘れられない相手、“猫顔の少女”を演じた玉城に、本作の魅力を聞いた。また、玉城が常に忘れず心に留めている言葉を聞くと、「自分の見積もり」との答えが。その真意とは?
――出演シーンは少ないですが、玉城さんでなければダメだと感じました。演じた“猫顔の少女”への印象を教えてください。
玉城ティナ(以下、玉城):誰しも、振り返ったときに忘れられない人、引っかかる人っていると思うんです。そうしたもののメタファーになっている女の子だったので、どうしゃべろうといったことよりも存在感が重要な役だろうと思いました。決して出番が多いわけではないので、少しの瞬間だけで心に残らなければならないプレッシャーはありましたが、とても重要な役をいただけたと思いました。
――竹中監督とは何かお話されましたか?
玉城:「ぴったりだと思うよ」みたいに言われたのかな。その前に俳優同士としてドラマでご一緒してましたし、斎藤さんも(本作のキャスト兼プロデューサーの)MEGUMIさんも共演させていただいたことがあるので、プレッシャーはありましたが、撮影が始まってからは割とすんなり入っていくことができました。
――本作では大学生ですが、まだまだ玉城さんは女子高校生役も自然です。オファーがあれば何歳ぐらいまで演じたいですか?
玉城:いや、もういいんじゃないですか。もうやらないと思いますよ。作品の世界観にもよりますけど、でも実年齢に近い方が演じられたほうがいいと思います。そうした役は結構やらせてもらったので、これからは全然違う、大人の女性の役を増やしていけたらと思っています。今回は大学生ですが、ギリって感じです。
――今作での斎藤工さんの、現場での雰囲気はいかがでいたか?
玉城:斎藤さんはいつも本当にナチュラル。私としても一緒にいて、いい意味で緊張感なく、自然でいられる先輩です。今回、私が参加した撮影日数は少なかったですけど、無理に盛り上げることもなく、監督もそうですが、やるべきことをやっていくというスタンスで、非常に仕事のしやすい現場でした。現場に行って、すっと世界観に入って、またすっと帰っていった感じです。
少しの瞬間で心に残るプレッシャー
常に仕事のしやすい現場だった
ケーブルテレビガイド誌の編集を経てフリーランスに。映画周辺のインタビュー取材を軸に、テレビドラマや芝居など、エンタメ系の記事を雑誌やWEBに執筆している。親類縁者で唯一の映画好きとして育った突然変異。X(旧Twitter):@mochi_fumi
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ