ふと「仕事辞めたい」と思った人がやりがちな5つの行動習慣
5月といえば、「5月病」。新入社員はもちろん、多くの会社員がふと「仕事辞めたい」なんて思うもの。その原因は、いったいなんなのか。じつは、ふだんの思考や行動習慣にあるのかもしれない。
今回は、ストレスなどの心理的要因にて発症するといわれている舌痛症の診療やメンタルヘルスについての情報を発信する「つのだデンタルケアクリニック」院長・歯科医師の角田智之氏が、選択理論心理士としての知見から、5月病にならないために“やる”べきことを紹介する。
5月病とは、じつは医学病名ではなく、一般的につけられた俗称です。では、なぜ5月病というのでしょうか?
4月は、就職、入学、進級、引っ越しなど新生活を始める方も多く、今まで置かれていた状況や環境から大きく変化する時期といえます。
はじめのうちは期待を持ちつつ変化に順応しようとしますが、その期待と現実のギャップが大きい場合、1か月が過ぎた5月くらいに、蓄積されたフラストレーションが徐々に身体症状として表れやすいため5月病といわれているようです。
また、転職なども同様で、転職後1か月くらいで同じ症状を呈した場合、5月ではなくても5月病といえるでしょう。
症状としては、不安感、無気力、胃痛、下痢、食欲不振、焦燥感、頭痛、腰痛、ほかの体の痛みなど、人によってさまざまです。
5月病にかかりやすい人としては、おそらく“まじめな人”というイメージがあるはずですが、実際は、まじめな人というよりは、“新しい状況や環境に対して期待感を大きく持っている人”かもしれません。それだけ期待と現実のギャップが大きければ、そのぶんフラストレーションも大きくなります。
新入社員はもちろん、ほかの多くの社員も「仕事辞めたい」と思ってしまう……。
原因としては、先ほど述べたように、“環境が変わる時期”というのが大きく影響しているのではないかと考えます。そして、テレビやSNSを通じて、“他人の変化”まで情報を受け取ってしまう。そこで、なんとなく落ち込んでしまうのです。
例えば、他の人の新しい門出や取り巻く環境の変化を目の当たりにして、どうしても自分と比較してしまいがちです。すると、こんな思いに囚われてしまいます。
“俺はこのままでいいのか? もっと別の道があったのではないか?”
しかし現実としては、日常業務に追われ、目の前の仕事をこなしていかなければならないわけです。その結果、モチベーションは上がらず、ふと「辞めたい」と思ってしまうのかもしれません。
新生活への期待と現実のギャップに苦悩
「仕事辞めたい」5月病にかかりやすい人の特徴
「つのだデンタルケアクリニック」院長。歯科医師、日本選択理論心理学会認定選択理論心理士。予防歯科と口腔外科、舌痛症診療を中心に、地域における歯科疾患の予防に努めている。原因不明の舌の痛みを主症状とする舌痛症は心理的要因にて発症すると言われており、メンタルヘルスが大きく関わっていると考えられている。数少ない舌痛症を診療するクリニックとして、全国から受診可能なオンライン診療も行っているほか、メンタルヘルスに関する相談にも乗っている。
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