更新日:2023年06月04日 17:04
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パチプロが「大腸がん」を告知されて“初めて気づいたこと”。保険未加入で金銭的な焦りも

 パチプロ歴20年、パチンコ雑誌やパチンコYouTubeチャンネルなどで活躍しているミネッチ氏。日刊SPA!では、全国64店舗のパチンコ店から出入り禁止を言い渡された経験談コラムや、パチプロとしてのテクニックなどの攻略系記事などを掲載している。  そんなミネッチ氏が、今年の4月11日に「大腸がん」を告知された。国民健康保険以外、保険などには一切加入していなかったパチプロが直面した“病気との闘い”。今回は、そのリアルな体験談をお届けする。

がんを告知されて思ったこと

ミネッチさん

「早期大腸癌」の診断を受けたときのミネッチ氏

 医療の知識はカラッキシ、病気と闘う準備にも興味なしだったが、医師から「早期大腸がんです」とのパワーワードを聞かされて、ようやく平和ボケから目が覚めた。  帰り道のパチンコ屋で「コツコツ……」と玉を弾き、手持ち無沙汰な左手でスマートフォンをイジる。「最期はなにを食べようかな」だとか、「最期はどこへ行こうかな」と思い浮かべながら延々と検索する。こうして最悪のケースを想像しながら、「もっと前から準備しておけばよかったか」と思った。

医師から伝えられた“3つのミッション”

 医師の説明によると、大腸のポリープが、がん化しているらしい。「発見が遅れていたら危険だった」とのこと。そんなわけで、直近のミッションは3つ。 ① 最速で切除してもらう ② 仕事などの日程調整 ③ 資金を用意する  まずは①だが、1週間後から入院できることになったので、ラッキーなパターンだった。ただしコロナ感染の疑いなどがあると、検査や手術が延期となり命に関わる可能性があるため気をつけたい。家族や友人が、これを理解していると心強い。  つぎに②だが、外出先での体調悪化を懸念して、遠方での仕事をキャンセルした。原稿などの事務作業は病室でも続けられるが、「どこまでの仕事を請け負ってよいものか」と線引きに迷う。あらかじめ決めておくといいだろう。  個人的には③が、なにより怖かった。これまで、がん保険や生命保険には目もくれず、株や為替に投資してきた。だから、加入しているのは国民健康保険だけ。事前に知識を得て、相応の資金を用意しておきたい。
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入院前に打ちたかった台で6万発を記録
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技術と釘読みで凌ぐパチプロ生活が20年。その稼働内容を、雑誌(パチンコオリジナル実戦術、必勝ガイドMAXなど)に寄稿し始めて10年が経つ。YouTubeの密着シリーズ(パチダンTV)は特に人気があり、70万回再生を超えた。
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