「飲食店を開業したいのに“銀行融資が通らない人”」に実は共通している5つの特徴
皆さん、こんにちは。株式会社経営サポートプラスアルファホールディングスの石堂雄太と申します。法人設立のサポートから経営に欠かすことができない税務や会計などを中心に起業家、経営者の助けとなるサービスをグループ会社である税理士法人経営サポートプラスアルファで提供しています。
金融機関が融資の審査を行う際、申込者の経歴と自己資金に注目します。その際、自己資金は100万~200万円以上あるのが理想的です。自己資金が50万円程度しかない場合は、金融機関側からすると「本気で起業したいなら、もっとお金を用意するはず。自己資金が低いのは、起業に対する本気度が薄い」と、とらえられてしまう可能性があります。
なお、自己資金を多く見せるために、人から借りたお金を自分の口座に入金する「見せ金」 を用意する人もいますが、金融機関は長期間の入金履歴を確認するため、一時的な入金の場合は「これは見せ金だな」とバレてしまいます。例外として、親族からの入金は自己資金とみなされるので、仮に「見せ金」を作るのであれば親族の口座から一時金を振り込んでもらうという手法もあります。
銀行から融資を受ける場合、自己資金と共に重視されるのが経歴です。そこでは「起業する事業と過去の経験がリンクしているかどうか」が重要になります。たとえば、長年医療業界で働いてきた方が「カフェを開業したいから融資してくれ」と言っても、銀行側は「経験がないから失敗するのでは?」と思われてしまうため、なかなか融資はおりません。
逆に「これまで焼き鳥屋で長年働いてきたから、焼き鳥屋を開業したい」「半導体メーカーで営業をしていたが、自分で半導体の営業代行の仕事を始めたい」などという人には、融資がおりやすい傾向にあります。
また、異業種に挑戦する場合でも、「前職でマーケティングをやっていたので、それを販売業にも応用したい」などと、現在の職種と起業する事業の関連を上手にプレゼンができれば、審査が通ることもあります。
日刊SPA!では「個人が起業するためのコツ」をお伝えできればと思っております。連載第4回となる今回は「銀行融資がおりにくい人の特徴」を解説します。
①自己資金が100万円以下
②過去の経歴が起業する事業とリンクしていない
1985年生まれ。株式会社経営サポートプラスアルファホールディングス グループ代表。企業経営者にプラスアルファとなる価値を提供するために税理士法人、行政書士法人などを含む6社以上のグループ会社を経営している。法人化相談から会社設立のサポート、顧問税理士サービスとして税金、会計のサポートを行い、資金調達の一貫として内装工事リース株式会社の運営も行っている。
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