職場にやってきた“スーパー新入社員”の父親。「息子をそばで監視したい」と驚きの行動
大学3年生も終わりに近づく頃、学生の就職活動は本格化します。どの企業も有能な人材確保に必死で取り組むなか、昨今は優秀な人材は大手に流れる傾向にあるようです。そんななか、とある中小企業が超優秀な人材の獲得に成功。ただ、その先には思わぬ騒動が待ち受けていたのでした。
大手企業の下請けで工業機械を製造しているA社。そこで開発部長を務める臼井さん(仮名・42歳)の部署に、とんでもなく優秀な新人が入社したそうです。
「人事から噂は聞いていたのですが、あそこまで高スキルの新人だとは思っていませんでした。彼は学生時代からAIにかなり傾倒していて、大学院ではその研究を生かしてすでに産業用ロボットの開発プロジェクトにまで参加していたそうなんです。ウチの会社始まって以来の逸材かもしれませんね」
目を輝かせながらそう語った臼井さん。そのスーパー新入社員は、某大学院卒の三田くん(仮名・25歳)という名前で、物静かな感じのキャラクターだったそうです。
三田くんが入社した頃、臼井さんの開発部署ではタイミングよくAI制御による機械の開発に取り組んでいたと言います。
「まさにグッドタイミングというか、運が良いというか、ちょうどその頃、社長命令で新たなプロジェクトをスタートさせていたんです。それは三田くんにも関係のあるAIを用いた先進的な工業機械で、早速プロジェクトに入ってもらい、いろいろヒアリングをしました」
かなりの特別待遇だったという三田くん。確かに彼が持ち合わせている知見やスキルはかなりの即戦力だったとのこと。
「ただ、ちょっと気になることがあったんですよ。プロジェクト会議は毎週月曜日の朝9時から始まるのですが、三田くんはいつも時間通りに出席しないんです。最初のうちはそれほど気に留めてはいなかったのですが、連続4回も遅刻してくるんです。しかも、何も言わずに堂々と着席するんですよ。その後、遅刻に対する彼の考えを聞いてみたんです。頭ごなしに注意するのではなくてね」
さすがに臼井さんも堪忍袋の尾が切れ、会議の後、遅刻の理由を確認したと言います。
会社始まって以来のスーパー社員が入社
いきなりの即戦力、しかし…
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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