更新日:2023年12月07日 19:03
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パチンコ店が突然閉店して「貯玉が交換できない」事態に。貯玉補償の‟思わぬ落とし穴”

それは7月に閉店したあるホールの告知から始まった

パチンコ

突然閉店したパチンコ店の閉店告知

 7月末に、都内のホールが閉店(休廃業)したという話が入ってきました。これ自体には正直「またか」という感じで、ここ数年の休廃業ラッシュの流れのなかではよくある話のひとつでしかありません。  閉店した某ホールですが、その後処理がいろいろと問題になっているようです。その問題とは、貯玉の清算が店舗でできないと告知していることにあります。  一般的に閉店が決まったら一定の期間を設け、貯玉利用客に対して清算を促すことが求められます。「貯玉」といっても玉は実質的に換金できてしまうので、要は「貯玉=貯金」なわけです。仮に数万発を貯玉していれば数万円の価値になるだけに、それを清算できないというのは常識的に考えればありえない話で、通って貯玉していた客からすれば取りっぱぐれになります。  閉店する多くの店が告知する「一定の期間」とは、閉店までのタイミングだけではなく閉店後もしばらくは店頭で受け付けたりと、誠意ある対応を取ることは当たり前のことでありました。しかし、清算不可というホールが現れたのは業界の苦境を象徴する出来事かもしれません。

関係者も閉店を知らされず夜逃げ同然の状態に…

 この某ホールの店舗関係者がやっていたブログによると、どうやら関係者でさえ今回の閉店は直前まで知らなかった様子。閉店日の前日には客寄せイベントもやっていましたし、もうすぐ導入するという新機種の告知も行っていますので、まさに寝耳に水だったのかも。  9年前に神奈川の某ホールが同じように突然閉店、翌朝に出勤してきた従業員が法律関係者による破産した旨の告示を見て呆然としていた……なんて話もありましたが、経営側が夜逃げ同然に閉店を決めた場合は、役職者ですら知らなかったなんてことも珍しくありません。
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貯玉補償基金に加入していても…
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ライターとして25年のキャリアを持つパチンコ大好きライター。攻略誌だけでなく、業界紙や新聞、一般誌など幅広い分野で活躍する。

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