更新日:2012年04月29日 16:34
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好景気のオーストラリアらしい売れ筋ビジネス本

ビジネス本ブームの日本。己を鼓舞してくれたり疲れたココロを名言で癒してくれたり、サラリーマンのいかなる悩みも受け止める充実っぷりである。が、裏返せば、現状への不満不安の表れでは? 世界各国、ビジネス本の売れ筋を見れば、その国の経済や社会、文化が見えてくる! 【オーストラリア】ニューリッチを目指す本が売れる好景気がうらやましい
『17日間ダイエット』

肥満大国の豪州では、ビジネスマンもダイエット本をよく読む。ビジネスマンに人気の『17日間ダイエット』

 豪ドル高もあって海外のeBookはお値打ち感があり、オーストラリアでヒットしているビジネス書は、アメリカやイギリスのベストセラー書がほとんど。そんななかでも、オージーらしいという意味で選ぶなら『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』。 「この本は、年収400万円の著者がどうやって週4時間の労働で月収500万になったのかというハウツー本です。おおらかなイメージが強く、実際ワークライフバランスを大切にするオージーですが、夜中まで働いているビジネスマンも少なくない。どうやったら、労力を最小化できるかには関心があるのだと思います。知り合いの中小企業経営者は、『この本のオーディオCDを聞いているとモチベーションが上がる』と大絶賛していました(笑)」(オーストラリア在住の日本人ライター)  ほか、リーマンショックの打撃を免れた豪州の「輝かしい功績」を解明する本や、減速気味とはいえ好景気を反映しての不動産売買に関する本も人気だというから、なんともうらやましい話である。 『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』●『なぜ、週4時間働くだけでお金持ちになれるのか?』 (The 4-hour Work Week)  週98時間労働で年収400万円から、週4時間労働で月収500万円へと、「ニューリッチ」生活を勝ち取った著者が実践したお金と時間の活用術。チープで有能なウェブ上のアシスタントを海外で雇う方法など、他の成功者のストーリーを交えて展開する。日本でも’07年に翻訳本が発売。帯文は「デーブ・スペクター氏思わず唸った!」  『“オーストラリアンモーメント”』●『“オーストラリアンモーメント”』 (The Australian Moment : How We Were Made For These Times)  世界金融危機において、豪州はなぜ打撃を免れたのか。著名な経済記者が「ミラクル・エコノミー」の要因を徹底究明。歴代首相とのインタビューを交えつつ、当時のラッド首相による景気刺激策が奏功したと分析。「自分の功績をおおっぴらに讃えることを好まないオージーには新鮮だったのかも」(同) ※本のタイトルは邦訳が出版されているものは邦訳のタイトルを。そうでないものは、編集部がタイトルを訳しました ― 各国ビジネス本の「何で?」なベストセラー【5】 ―
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