ユニクロを日本一買ってきた男が考える「今はユニクロより、GUを選ぶべき」3つの理由――2023年大反響トップ10
2023年、反響の大きかった記事からジャンル別にトップ10を発表。男性の身だしなみがワンランクアップする「ファッション」部門の第4位はこちら!(集計期間は2023年1月~10月まで。初公開2023年5月24日 記事は取材時の状況。価格の変更や現在販売していない商品もあります)
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メンズファッションバイヤー&ブロガーのMBです。洋服の買いつけの傍ら、「男のおしゃれ」についても執筆しています。よろしくお願いします。
長年ユニクロを推し、年間1000万円近くをユニクロに費やしてきた私ですら、最近店舗に足を運ぶ機会が減ってきております。今回は王者ユニクロ帝国の陰りをお伝えします。
「最近、ユニクロよりGUに行くことが増えてきたなあ」
そんなふうに思ってる人は、私だけじゃないはず……。
5~10年前までならユニクロでよかった。でも、今は「ユニクロだけ」ではなかなかおしゃれは実現しにくい現状があります。その原因は「トレンド」です。
以前までのトレンドは「ノームコア」、スティーブ・ジョブズのようなシンプルな着こなしこそがかっこいいとされていた価値観ですね。普通の無地の服を普通に着るのが「結局、一番おしゃれでしょ?」と皆思っていました。
これは60年代のカルチャーであるビートニクにも通ずるところがあります。文化・文学・思想などライフスタイルを包括したトレンドだった60年代のビートニクカルチャーでは、若者は皆あえて装飾的なものを避け、ごく普通の地味なコーディネートを好んでいました。
その後、70年代に入りヒッピーやサイケデリックなどの装飾的なトレンドがやってきます。ジョン・レノンが活躍したあの時代、ブーツカットにミリタリーのジャケット、アクセサリーをゴチャゴチャとつけて花柄やピースマークのワッペンをこれでもかと貼り付けていたデザインが印象的です。
まさに現代でもこれらのトレンドがリバイバルされており、シンプルな「ノームコア」から「装飾的」な着こなしに移行しているワケ。
また、SNS文化がすっかり浸透した現代、インスタでは写真一枚でコーディネートを評価されることも多い。そのため、写真からではわかりにくい無地でシンプルな服が好まれず、ロゴや特別なデザインや派手な色使いを求めるようになりました。
そうしてトレンドは徐々に派手な着こなし、少し個性のあるコーディネートを好むようになってきているわけです。
理由①「今のユニクロは地味すぎてワクワクしない」
少し個性のあるコーディネートを好まれるようになったワケ
ファッションバイヤー。最新刊『MBの偏愛ブランド図鑑』のほか、『最速でおしゃれに見せる方法 <実践編>』『最速でおしゃれに見せる方法』『幸服論――人生は服で簡単に変えられる』など関連書籍が累計200万部を突破。ブログ「Knower Mag現役メンズバイヤーが伝えるオシャレになる方法」、ユーチューブ「MBチャンネル」も話題に。年間の被服費は1000万円超! (Twitterアカウント:@MBKnowerMag)
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