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有馬記念の傾向と対策。スタミナ×ローテーションで注目すべき3頭

さあ、有馬記念だ!

競馬

3年連続の挑戦となるタイトルホルダー。豊富なスタミナをストロングポイント 
写真/橋本健

 気がつけば2023年も残りわずか。いよいよ今週は有馬記念です。もはや年末の恒例行事となった当レースは、普段競馬をしない人からも「今年の有馬記念はどの馬を買えばいい?」と聞かれるほど。新聞の紙面でも著名人の方が予想を披露するなど特別感が強いレースです。  今回の記事では有馬記念の傾向と注目馬を解説していきます。ぜひ参考にしてみてください!

2500mの長丁場を走り切るスタミナが重要

 筆者はラップをメインの予想ツールに使用しているため、まずは2013年以降の有馬記念の平均ラップを確認してみましょう。 ・有馬記念の平均ラップ 6.9-11.5-11.9-12.0-12.3-12.9-12.7-12.5-11.9-12.1-12.1-11.7-12.3  かつては前哨戦を使って天皇賞(秋)、ジャパンカップ、有馬記念と秋古馬三冠を使うケースが多く、最終戦の有馬記念は疲れが残っているというケースが見られました。ただ、近年は使うレース数も少なくなり、疲労という点はそこまで気にする必要がなくなっています。  また、レース数を絞るという事は、それだけ適性の高い条件に焦点を当てられるという事にもなり、それらをクリアした人気馬は崩れないというのが近年の傾向です。そのため1番人気は6勝2着1回3着1回と抜群の成績を残しており、人気馬が強いレースとなっています。  その上で、有馬記念のレースの特徴としては、平均値で上がり3ハロンが36.1秒、1ハロンが12.3秒と時計を要している点です。2500mの長丁場に加え、開催後半の中山競馬場が舞台という事で、基本的にトップスピード性能が問われるレースにはならず、スタミナが問われます。  臨戦過程の多くが菊花賞ではありますが、距離短縮で挑んだ馬は過去10年で20頭中6頭が馬券内に好走しており、複勝回収率は94%と高い水準を記録しています。秋古馬三冠の天皇賞秋やジャパンカップは直線の長い東京競馬場が舞台のトップスピード勝負になりやすいため、菊花賞を中心とした長距離戦を使われた組が有利になっています。  この点からも「長丁場をこなすスタミナが勝負のポイントになる」と考えられるでしょう。
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注目すべき3頭を徹底解説
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各種メディアで活躍中の競馬予想家。新刊『安井式上がりXハロン攻略法(秀和システム)』が11月15日に発売された。『競走馬の適性を5つに分けて激走を見抜く! 脚質ギアファイブ(ガイドワークス)』『超穴馬の激走を見抜く! 追走力必勝法(秀和システム)』、『安井式ラップキャラ(ベストセラーズ)』など多数の書籍を執筆。
Twitter:@RyotaYasui

安井式上がりXハロン攻略法安井式上がりXハロン攻略法

(秀和システム)


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