「お酒を持ち込むのは…」スナックのママが指摘する“ありがた迷惑”な言動3選
上野駅から徒歩2分のビルの地下で、「スナック まきぱん(27)」を経営しているまきぱん(28歳)と申します。人生をお酒にコミットするべく、新卒入社した大手企業を退職し、脱サラ起業して自分の店を持ちました。365日飲酒している生粋の酒好きが、夜の世界だったり、時に昼の世界に思うことをつらつらと綴っていきます。
さて、あるセクシー女優さんがファンからのプレゼントに対して言及し話題になっているのをご存知でしょうか。彼女のイベントにファンたちが持ち寄ったのは、500円もしないクレンジングオイルやカップ麺。「ゴミをもらって喜ぶフリをさせられて可哀想」などとコメントする人も出てくるなど、せっかくの善意が炎上の火種になっています。
ですが、これは今回に始まったことではなく、性産業に従事する女性からすると、「1日に数人から数百円のコンビニスイーツを差し入れされて迷惑」というのはあるあるだというのです。
「喜ぶ顔がみたい」と純粋な気持ちでしたことも、「太るからゴミ箱行き」、「たかだか数百円のもので喜んでもらえると思うな」、などとこき下ろされてしまうことも……。でもそれは、その界隈だけではないかもしれません。お客様の善意の行動が、“ありがた迷惑”と思われてしまうのは、キャバクラやスナックなどの水商売でも起こりうること。
今回は、「お客様も悪気はないし、嬉しいフリはするんだけど、実は迷惑なんだよな」と思ってしまう飲み屋でのお客様の行動を紹介します。
まず浮かぶのは、持込料を払う気のないお酒類のプレゼントです。「自宅に持ち帰ってプライベートで飲んでね」もしくは「売り物にしていいよ」というスタンスであれば大歓迎なのですが、「営業中に一緒に飲もう」と持ち込まれると困ってしまいます。お祝いされている手前、持込料を請求するのはこちらも心苦しいのです……。
夜のお店に限らず、売値から仕入値を引いた差分が飲食店の粗利です。「3掛けもしやがって!」と思うかもしれませんが、ラーメン屋さんだって、20円で仕入れた卵を100円で売っています。「トッピングの卵や海苔は自宅から持参してOK」なんて謳っているラーメン屋さんはないはずです。
しかし、この商売の当然のビジネスモデルを理解されず、「仕入代もかかっていないのに、持込料を取るのはおかしい」と唱えられる方が稀にいらっしゃいます。
希少で珍しいお酒ならまだしも、シャンパンのド定番「モエ・エ・シャンドン」などを持ち込まれる方も……! スーパーで買って持ち込めば節約にはなるかもしれませんが、それ以上に「メニューにあるモエシャンを注文するべきでしょ」とがっかりされていますよ。
無下にもしにくい「ありがた迷惑」行動
①店に「お酒を持参する客」は…
1
2
上野にてスナックを経営する27歳。大好きなお酒にコミットするべく鉄道会社を退職し、ほぼ未経験の世界へ転身。TOEIC910取得。趣味は海外一人旅。Twitter、Instagramなど:lit.link
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ