更新日:2024年06月10日 18:16
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孤独のグルメ×ふるさと納税 水産天国ニッポンの「海の恵み」を堪能!

 都市部に集中しがちな税金を、地方にも分散すべく生まれた制度「ふるさと納税」。出身地や思い出深い旅行先など、ゆかりのある自治体を応援できるため、年々注目度が高まっている。各自治体も、返礼品をきっかけに地元に愛着を持ってもらえるとあって、商品開発に熱がこもる。そこで今回は、数ある返礼品の中から『孤独のグルメ』の主人公・井之頭五郎がおすすめする商品をご紹介。原作者である久住昌之さんにも実食してもらい、その魅力を語ってもらった。 1st_header  南北に長く、四方を海に囲まれた日本は、海流がぶつかり合うポイントが多い「水産天国」だ。山深く、ミネラル分をたっぷり含んだ河川が海に注ぎ込むこと、周囲に「大陸だな」と呼ばれる浅い海域が広がっていることで、好漁場が形成されていることも大きい。そんな魚種豊かな海の恵みを満喫したいなら、水産系のふるさと納税を利用したい。冷凍技術の進化もあり、魚介の鮮度や風味を保った逸品が揃っている。

隠れた柑橘の香りが上品さを引き立てる「愛南ゴールド真鯛」

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柑橘がほのかに香る綺麗な味わいが特徴の真鯛で、流水で解凍したサクを刺身にした

 足摺宇和海国立公園を有する愛媛県愛南町は、山海の幸に恵まれた町。入り組んだ海岸線からなる漁場は餌が豊富で、古くから養殖が盛んな地でもある。そんな最高の漁場で、最高の餌で育てた「ふかうら真鯛」を特許技術で丁寧に血抜きし、柑橘王国・愛媛の誇りが育てた「愛南ゴールド」の果汁を行き渡らせたのが「愛南ゴールド真鯛」(サク400g、カマ約100g、藻塩1g×4個付き)だ。 「美味しい! 臭みがなくて上品な味の奥に、微かに、しかし確かに柑橘がいます。ちょっとビックリした。これは絶対塩で食べたほうがいい。お刺身に合うようないい塩ってボク全然わからないですけど、これは藻塩もセットでついているのが助かる!」(久住さん)
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白身魚の甘みと愛南ゴールドの爽やかな酸味のバランスが絶妙だ

01_goro  藻塩とオリーブオイルをかけてカルパッチョにして、洋風でも楽しめる。地元水産加工会社の社長と、柑橘を育てる地元学生の想いが結実した美味をご堪能あれ。

愛南ゴールド真鯛(愛媛県愛南町)の
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宝石のように輝く大粒のいくら「宝壽」は食感も最高級!

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魚卵の旨みとコクを最大限引き出す醤油だれは門外不出の秘伝の味

 国産いくらには、色、艶、粒の大きさ、皮の柔らかさで決まる等級があるのをご存知だろうか。3特・2特・特・無印とあり、「3特」が一番良いとされている。宮城県気仙沼市の返礼品「最高級3特 国産味付けいくら 宝壽 醤油漬け」(250g×2パック)は、国内の川で生まれ、北の海で成長し、4年後に産卵のために戻ってきた秋鮭による「3特」いくらのみを使用。宝石のような輝きと大ぶりの粒は、見ているだけで口中に涎が迸る。久住さんにはいくら丼として実食してもらった。 「皮が薄くて食感もいいですね。こんなにたくさんいくらを乗せた丼なんてなかなか食べる機会がないけど、ふるさと納税だと結構な量が届くから、豪快に食べられる。掘っても掘ってもいくら(笑)」(久住さん)
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醤油漬けで優しい味付けなので、塩分控えめで食べやすいのも魅力だ

02_goro  一粒一粒を丁寧にほぐし、門外不出の醤油だれに漬け込んだいくらは、塩味が強すぎず、風味豊かでまろやか。丼や手巻き寿司、いくらおろしなどさまざまな食べ方で楽しんでほしい。

国産鮭 宝壽(宮城県気仙沼市)の
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生うにの甘味や風味をそのまま味わえる三陸産蒸しうに

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3年間の研究期間を経て、うにの甘味を持続させる技法を編み出した

 世界有数の好漁場を形成している三陸は、肉厚な海藻を食べて育ったうにの旨さに定評がある。そんな三陸産生うにを、3年の開発期間をかけた独自の方法で加熱・急速冷凍し、生うにが持つ甘味や風味をそのまま残したのが岩手県山田町「三陸産蒸しうに『川秀の味覚』」だ。 「みずみずしい生うにも美味しいけど、蒸しうにはまた全然違う旨味がある。苦みや臭みがなく、甘みがあって肴に最高。試食とはいえ、これを酒ナシで食べるのはサビしすぎる(笑)。あ、パスタにしたら絶対美味しそう!」(久住さん)
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濃厚な旨みと甘みが凝縮されたうには酒のアテにも最高の逸品だ

03_goro  お好みに合わせて、醤油やたれ、藻塩などで堪能してほしい。

蒸しうに 川秀の味覚(岩手県山田町)の
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濃厚な旨味が凝縮した北陸を代表する冬の味覚「セイコガニ釜茹で甲羅盛り」

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越前漁師が選別した大きく上質なセイコガニ。身を剥き出し食べやすく甲羅へ盛り付けた

 日本海の荒波にもまれた越前の魚は、引き締まった身が特徴。なかでも「セイコガニ」は、身詰まりがよく、濃厚なカニ味噌と旨味が凝縮した内子、プチプチした食感の外子も旨い北陸を代表する冬の味覚だ。そんなセイコガニの中からレギュラーサイズ(70g)の1.8倍あるプレミアムサイズ(120g)を選りすぐり、釜茹でした後にひとつひとつ手剥きし、急速冷凍したのが福井県越前町「プレミアムサイズ!セイコガニ釜茹で甲羅盛り」(約120g×3パック)だ。 「うわ~、届いたら見た目で「おぉ!」だね。蟹ってほじり食うのに夢中になってみんな無口になりがちだけど、これは身を出してあるから楽しく食べられる(笑)。内子と外子の食べ比べも楽しいし、この味の濃さは蟹好きにはたまらないね。三人で一人一蟹の贅沢カニパーティができる!」(久住さん)
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絶妙な塩加減と茹で時間で釜茹でしているため、セイコガニ本来の旨味を感じられる

04_goro  ひとつひとつ真空パックされているので、食べたい分だけ冷蔵庫で解凍して、袋に入れたまま3分ほど湯煎すれば食べられるという手軽さもうれしい。

セイコガニ 釜茹で 甲羅盛り(福井県越前町)の
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取材・文/山脇麻生 撮影/林紘輝 <提供/愛媛県愛南町、宮城県気仙沼市、岩手県山田町、福井県越前町> © 2024- Masayuki Qusumi,PAPIER/Jiro Taniguchi,FUSOSHA. All rights reserved.
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