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「ワシの楽しみを取り上げるのか!」免許返納を認めない79歳父親が自家用車を手放した“まさかのワケ”

 昨今のニュースで頻繁に見かける「ペダル踏み間違いによる死亡・重傷事故」。公益財団法人「交通事故総合分析センター」によると、2018年から2020年にかけて、65歳以上の発生件数が、それ以下の年齢層に比べて約5倍にものぼっています。
車 高齢者

※画像はイメージです

 この問題を解決するには、高齢者による免許の自主返納が最善の策かもしれません。今回は、そんな「免許返納」に関する親子のエピソードをお伝えします。

毎月の実家帰省ルーティーン

 都内に住む伊勢崎さん(仮名・49歳)には、地方に独りで住む父親の健介さん(仮名・79歳)がいます。代々農家を続けていて、今でも元気に畑仕事をする健介さんですが、5年前に妻(伊勢崎さんの母親)を亡くしてからは少し元気がありません。 「実家まで、中央道で2時間ほどです。子供たちも連れて帰り、野山で存分に遊んで一泊した後で再び戻る、というように定期的に帰省しています。しかし、母が亡くなってからは、つい心配になって、月に2回帰省することもあります」  実家近くの清流では、今でもたくさんの魚が釣れるそうで、伊勢崎さんは、若い頃にできなかった親孝行に励んでいるそうです。

その日父親は留守だった

 ある日のこと、特に事前連絡を入れずに実家へ戻ると、健介さんの車がなく、どこかへ出かけているようでした。 「帰省したとき、普段はほとんど家にいるはずの父親が、その日は留守だったのです。戸締りはちゃんとされていましたが、ふとガレージを見ると、父の車もありませんでした。買い物にでも行っているのだろうと思い、家の中に上がって待っていました。そうこうしているうちに、エンジンの音が聞こえたので外へ出てみました。すると、前部がボコボコになった父の車が目に飛び込んできました」  健介さんの話によると、スーパーの帰り道で買い忘れに気づいてUターンしたところ、側壁の岩にぶつかったとのことです。 「あー、気にすんな。人間はひいておらんから!」と、何食わぬ顔で答えた健介さんでしたが、伊勢崎さんの脳裏には「免許返納」の4文字が浮かび上がったといいます
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帰省の目的は免許返納の催促へ
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愛犬ベルクちゃんと暮らすアラサー派遣社員兼業ライターです。趣味は絵を描くことと、愛犬と行く温泉旅行。将来の夢はペットホテル経営
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