「やっちまったな!」で一世を風靡したクールポコの今。コンビで仲良くバー経営「この生活がちょうどいい」
2000年代後半、「やっちまったな!」のセリフで一世を風靡したお笑いコンビの「クールポコ。」。彼らは現在、芸人としての活動と並行して東京・五反田で「せんbar」という店を経営している。お笑いとはセオリーもノウハウも全く違う飲食業を続けるにあたって、どんな苦労をしているのか。せんちゃん氏、小野まじめ氏に心境を聞いた。
――オープンはいつ、どんなきっかけでしたか?
小野まじめ:オープンは2016年の9月ですね。
せんちゃん:僕が五反田でよく飲んでいたので知り合いも多くて。今のお店の場所がずっと空きテナントになっていたのも知っていたんです。よく飲みに行っていた居酒屋のオーナーに背中を押されてはじめました。
小野まじめ:芸人さんでお店を始める人はたくさんいますよね。でも、コンビでやっている人は見たことがないので、二人で始めることにしました。
――二人ではじめられたとのことですが、店名は「せんbar」で、個人名が冠ですね。
小野まじめ:僕がお酒を飲めなくて戦力にならないからです(笑)。それと、せんちゃんが自宅で「せんbar」というのを開いていたんですよ。家にバーカウンターを作って、先輩や後輩を招待していました。そのネーミングを引き継いだといいますか。
――せんちゃんさんは、お酒を作るのが得意だったんですか?
せんちゃん:得意というほどではないですね。とにかく飲むのが好きなんです(笑)。
――お客さんは、クールポコ。のファンが中心ですか?
せんちゃん:いえ、お笑いファンは1割にも満たないくらいです。なんなら月に何組かというレベルですよ。基本は五反田で働いている人たちが中心ですね。
小野まじめ:二人でバーをやっていることも、自分たちから発信もしていませんしね。
せんちゃん:あまり「芸人がやってます」とも打ち出さず、普通に飲みにこれるバーとしてやっています。
――とはいえ、口コミで「クールポコ。がやっている」と聞いてくる方もいるんじゃないですか?
小野まじめ:そうですね。ただ、そういうお客さんも「クールポコ。目当て」という感じでくるのは最初の一回だけで、数回来るともう「おう!せんちゃん、来たよ」みたいな雰囲気になりますね。
せんちゃん:だから、「ネタやってよ」とか言われることもほとんどなくて、「一緒に飲もうよ」と言われることが多いですし、常連さんからはLINEで「今日、店にいる?」って連絡が来たりする感じです。
――本当に普通のバーという感じですね。アンガールズの田中さんが、そんなせんちゃんさんの現状を「芸人の魂を失っている」と評したそうです。どうお感じになりますか?
せんちゃん:失ってるかもしれないです(笑)。お店にいるときは「お笑い芸人だ」という自覚はほとんどないですし(笑)。
自宅での趣味が昂じてお店をオープン
お笑いファンは「1割にも満たない」
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
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