健康管理のプロは知っている「本当に体調がよくなる枕」の選び方
柔道整復師のshuheiと申します。現在は表参道で整骨院を経営するかたわら、これまでトップアスリートやアーティストら5万人以上の施術を担当してきた経験をもとに、腰痛や肩こり、姿勢改善など多くの方にとって身近な健康に関する情報をSNSで発信しています。
枕を選ぼうと思っても「金額も固さも形もまちまちでわからないよー」って方、意外に多いのではないでしょうか? 今回の記事はそんな枕難民のあなたのための参考書です。
日常で以下のような症状はありませんか?
・なんとなく疲れやすい
・ストレスを感じる
・ついつい食べ過ぎる
・些細なことでイライラする
・集中力が続かない
・注意が散漫になる
・体が冷えている
これらは睡眠不足からくる初期症状としてあげられるものです。眠気を感じなくとも、体に必要な睡眠の時間と質に問題を抱えている可能性があります。
1日24時間のうちの約3分の1の時間を占める睡眠時間が不足することは、生活習慣病の発症リスクを高めるだけではなく、自覚しないところで思わぬ病気が進行する恐れもあり、体への負担を強いるものなのです。
さて、それでは何時間寝ればいいのかというところですが、実際に睡眠時間を調べた数々の論文をまとめたデータによると、夜間の睡眠時間は10歳までは8~9時間、15歳で約8時間、25歳で約7時間、45歳で約6.5時間、65歳で約6時間と、加齢とともに必要な睡眠時間が少なくなるということが報告されています。
よく「昔ほど長時間眠れなくなった」という悩みを聞きますが、実は加齢に伴い必要とする睡眠時間が少なくなっているというのが事実のようです。成人の場合、個人差はあるものの6~7時間前後の睡眠時間が目安。
また、高齢者は若い頃に比べて、早寝早起きになります。これは体内時計の加齢変化によるもので、睡眠だけではなく、血圧・体温・ホルモン分泌など睡眠を支える多くの生体機能リズムが前倒しになるからだそうです。
あなたの睡眠時間は年齢平均にくらべていかがでしたでしょうか?
自分の健康を守ってくれる睡眠、そしてそれをサポートしてくれる枕ですが、自分に合うのを選ぶ際に大切にしたいのは「素材」「高さ」「大きさ」。
「素材」とそれぞれの特徴としては、以下のようなタイプが一般的のようです。
● フィット感なら低反発ウレタン
● 寝返りしやすさなら高反発ウレタン
● 通気性ならマイクロファイバー
● 洗濯ならポリエステル
● 防虫ならパイプ
● 高さ調整ならコルマビーズ
● 耐久性ならパイプ
「音がなるのが嫌」とか「きれい好きで細かく洗いたい」とか、お好みに合わせて選ぶのがいいでしょう。
また、「高さ」としては、成人の頭部の重さは肩と耳のラインがまっすぐな状態でも5㎏ほどあるといわれ、首が前に出れば出るほど10~25㎏と重くなるといわれています。この重たい頭部を、立っている間は頸椎という首の骨が支えていますが、寝ている間は枕がその役割を担います。
頭部の重さで枕は沈みますが、その時に頚椎を一つ一つ支えるだけの高さを持つ枕が必要になります。寝ている間にも体に負担がかからないよう姿勢を正しく保てるのが、理想的な枕の高さなのです。
最後に「大きさ」ですが、最近の枕の傾向として機能を多くしようとしてか、大きいと立派に見えるからなのか、明らかに大きすぎる枕が散見されます。
シングルベッドのサイズは一般的な寸法は幅97cm×長さ195cmですが、最近の枕は肩まで覆うものもあり、長さ70㎝をこすものも見受けられます。
「マットレスを何年使ったか」「マットレスの素材は何か」「寝返りの回数」などいろいろ加味すると個人的にはマットレスとの相性も悪くなるので、大きすぎる枕はおすすめしません。
いい睡眠が健康的な体をつくる
枕はどう選ぶべきか?
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柔道整復師(国家資格)。5万人以上の施術経験、大相撲、女子ゴルフ、ラグビー、アーティストライブサポートなどのトレーナーを担当。現在は表参道、上野で著名人来院多数の店舗を構え、温熱施術を中心とするベストリ式温熱整体を考案し、腰痛肩コリのみならず冷え性、睡眠障害、姿勢の調整をおこなっている
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