期待値を追い求めてギャンブルに挑む、元パチプロの
セールス森田。多くのギャンブル記事を掲載している
「勝SPA!」の担当編集として、さまざまなギャンブルに果敢に挑戦する実戦記を漫画でお届けする。
第5話までは、月額1万円の競馬オンラインサロンに入会して「丸ノリしたら勝てるのか」という検証を行っていた。約8ヶ月ほどノリ続けた結果、終盤に負けが続き、なんとトータル100万円負けという結果に……。
この負債を取り返すべく、元パチプロのセールス森田は、SPA!編集の仕事をしつつ、真剣にパチンコ実戦に取り組むことにした——。
第7話 パチンコ玉の“温度”が勝敗を分ける?
漫画/ハッシー橋本
* * *
今回もガチ実戦で勝利しました!
もちろん月に1度しか打っていないわけではなく、アツいホールのアツい日を選んで、月に数日は実戦をしています。こちらの漫画では、今後も1ヶ月のハイライト的に紹介していく予定です。収支としても、この2ヶ月間は順調にやってきました。しっかりプラスを重ねて、なんとか本当に100万円を取り返したいところです。
玉の温度の話は、私がパチンコライターとして活動していたころ、先輩ライターの
ミネッチさんから教えてもらいました。“年間収支はギリギリプラス”というレベルの私が、「パチプロに教わって勝てるようになるか」という雑誌の企画でミネッチさんに教わることに。そのときに教わったのが
「玉の状態によって跳ね方が変わる」ということです。
まず、
「玉を素手で触ってはいけない」と教わりました。理由は、手のあぶらが玉についてしまい、それが釘にうつって滑りやすくなり、ヘソに玉が入りにくくなってしまう……とのこと。最初聞いたときはハテナしかなかったですが、このことについては他のパチプロからも聞いたことあったので、なんとなくは理解できました。それ以降、私は必ず計量カップを使って玉を上皿に入れています。
そして印象的だったのが、今回紹介した
「玉の温度」について。機械の中にあった玉と、出玉としてドル箱の中に入っていた玉とでは温度が違い、跳ね方が変わるとのこと。なんならパーソナルの台であっても、現金を入れて貸玉を押して出てくる玉と、貯玉の払い出しとでは、循環の経路が違うため温度が変わるそうです。
意識して実戦してみた結果…
その話を聞いてから、私は玉の温度を気にするようになりました。正直、明らかな差があるかと聞かれたら……
それはわかりません!
ただ、朝から打って出た玉を午後に使うと、
跳ね方が弱くなっている感覚はたしかにあります。「午前中は回ってたのに、午後になって急に回らなくなった」という経験をしたことがある人もいることでしょう。急に回らなくなる理由として「玉の温度が変わったから」というのも、可能性としてあると思います。
そして、物理的には玉が温かくなると跳ねやすくなり、冷たいと跳ねにくいのは間違いないそうです。つまり、この情報を頭に入れておくことで、玉が冷たくなったら「さっきよりも強めに打ってみよう」、玉が温かくなったら「さっきよりも弱めに打ってみよう」と、上手くストロークを変えて、回転率を上げることができるようになるかもしれません。
“本当に”玉の温度で跳ね方が変わるのか
ただ、
「本当に跳ね方が変わっているのか」。これを、この漫画を書いていただいているハッシーさんに聞かれ、なんだか不安になった私は、AIに聞いてみました。
すると、
「パチンコ玉の跳ね方は温度によって多少の変化が起きる可能性がありますが、その影響は非常に微小であり、通常のプレイ中に体感できるレベルではないと考えられます」とのこと。どうやら、温度によってパチンコ玉に与える膨張・収縮の量は
“ナノメートル単位”だそうです。
ガチのプロであるミネッチさんクラスの人はナノメートル単位でパチンコを打ち、私のようなパチプロもどきの人は、ナノメートル単位で打っている“気になっている”ということかもしれませんね。
結論としては、
「玉が冷たいと跳ねにくい感覚があることは嘘ではないものの、『それを言っていればプロっぽく思ってもらえる』と感じていることも事実」といったところです。
誰にバカと言われようが、自分の感覚を大切に、今後もしっかりと玉の温度をチェックしながら勝ち続けていきたいと思います!
実戦・文/セールス森田
愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter
@hashimotosan84