4年に1度の「仮想通貨バブル」到来っ!凄腕トレーダーの戦法で“FXに15万円投資”した結果は…
『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』の作者であるハッシー橋本が、漫画で稼いだカネで“怪しい投資”に挑む実録マンガ。一般の人が手を出しにくい投資を攻略して“億り人”になることはできるのか——。
4年に1度のチャンス! 仮想通貨バブルがやってきたっ!!
この瞬間をどれほど待ち望んでいたことか。4年に1度のサイクルで訪れるといわれる仮想通貨のバブルが、ついに始まりを告げた。ビットコインがまさに「爆上がり」と言える勢いで上昇し、仮想通貨市場全体が上へ上へと突き進んでいる。
もちろん、アルトコイン(ビットコイン以外の仮想通貨)も例外ではない。この数か月、地道に仕込みを続けてきた甲斐があった。買うべきコインを選び抜き、今はただその価格が上昇するのを待つだけだ。
しかし、ただ待つだけでは物足りないと思ってしまうのがトレーダーの性(さが)。このバブルをさらに最大限に活用できる方法はないか? そう考えた結果、行きついた答えはひとつだった。
「FXトレードでさらに攻める!」
今回のFX挑戦は、1,000ドルを元手にどこまで資産を増やせるかという自分との戦いでもある。そして、この挑戦の指針となるのが、仮想通貨トレーダーの先輩「サーモン君」の教えだ。彼はシンプルかつ強烈なアドバイスをくれた。
「バカはロングしとけ」
つまり、迷ったら買い(ロング)を選べ、ということ。バブル相場では、基本的に相場が上がり続けるからだ。この言葉を信じ、今回は一貫してロングに徹することにした。
ちょこちょこと利益確定を挟みつつ、順調に勝ち続けた結果、元手の1,000ドルは倍の2,000ドルに! このペースでいけば……と、期待に胸が膨らむ一方で、少しずつ「調子に乗る怖さ」も感じ始めていた。
そんななか、バブル相場の熱気にのまれ、高値でコインを掴んでしまうミスを犯す。しかし、今回は冷静さを保つことができた。というのも、レバレッジを控えめの5倍に抑えていたからだ。
「ドーンと大きく下がらない限り、強制ロスカットにはならない」
そう自分に言い聞かせながら、損切りすることなく上昇を待ち続けた。
この3日間、トレードは一切せず、ただただ上がるのを待つ日々。もしこれがレバ10倍だったら、心臓バクバクで眠れなかったに違いない。
「守りを固める。それがこの相場で生き残るための戦略だ」
そう自分に言い聞かせるものの、どこかで「攻め」に転じるタイミングが必要になることもわかっている。バブル相場では、一瞬の判断がその後の結果を大きく左右するのだ。
バブルのなかで大勝ちを狙うなら、どこかでリスクを取る覚悟が必要だ。しかし、その「どこか」が一番難しい。攻めのタイミングを誤れば、積み上げた利益が水の泡になることもある。
一歩ずつ慎重に進みつつ、ここぞという時には大胆に攻める。そのバランスを取るのが今回の挑戦の鍵となる。
果たして、この1,000ドルが次回どこまで成長しているのか? それとも、何かトラブルに見舞われているのか?
漫画・文/ハッシー橋本愛知県出身の漫画家。パチンコ・パチスロ漫画を中心に活躍し、‘15年より月刊ヤングマガジンで連載を始めた『賭博黙示録カイジ』のスピンオフ『中間管理録トネガワ』が大ヒット。サウナとビールの愉悦を描いた『極上!サウナめし』はサウナ好き必見の一冊 Twitter @hashimotosan84
第百七十三話 攻機
「バカはロングしとけ」という教えを胸に
攻めるタイミングはいつか?
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