いま[バカゲー]が熱い!
―[絶対夢中★ゲーム&アプリ週報]―
手堅いシリーズ作に押され、消えかけていた“バカゲー”の悦楽。ところが、ここに来てネオバカゲーとも言うべき新顔が続々登場している。硬直したゲームシーンに風穴を開ける個性派たちをゲームコラムニスト・卯月鮎がピックアップ!
◆ペットも家畜も猛獣も! 東京は動物たちの修羅場と化す!!
作り手のこだわりが炸裂したユニークな意欲作をゲーマーたちは、愛と親しみを込めて“バカゲー”と呼ぶ。今回は、爆笑、シュール、タブー、エロスなど、ありきたりなゲームでは絶対に味わえない不思議ワールドを持った7本をセレクト。どれも、「なんでやねん!」とツッコみすぎて疲れてしまうほどの逸品だ。
まずは、発売前から稀代のバカゲーと騒がれた『TOKYO JUNGLE』。無人の東京で動物たちがサバイバルをするのだが、なぜかそこにポメラニアンやヒヨコの姿も! これは一体!? ディレクターの片岡陽平氏を直撃した。
――ネットでは、「バカゲー」と騒がれていますが……?
片岡:それについてはちょっと困惑しています(笑)。バカゲーというと狙って笑いを取りにいった感じがするじゃないですか。でも、僕らはいたって真剣です。
――ポメラニアンやヒヨコも!?
片岡:ヒヨコ、変わってます? だって、いきなり人間がいなくなった世界を描きたいんですよ。だったら、人間に近い動物ほど野生に目覚めなければならない。ライオンやゾウも選べますけど、むしろそちらのほうが不自然では?
――な、なるほど……。
片岡:たぶん不思議なゲームに映るのは、僕がほとんどゲーム制作の経験がないからでしょうね。ゲーム作りの常識も知らなかった。普通は面倒くさくて、プレイヤーキャラが50種類もいるゲームなんて作らないそうです。枠にはまらず、純粋に遊びたいものを作ったらこうなっただけなんですけどね。
【片岡陽平氏】
「クリスピーズ」代表取締役。弱冠27歳。従来の常識に捉われないゲーム作りに奮闘する
(C)Sony Computer Entertainment Inc.
― 家庭用ゲーム&アプリ[バカゲー]が熱い【1】 ―
『TOKYO JUNGLE』 あなたの野生も目覚めるかも? |
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